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バーガーキングがAIにCMを作らせたらとんでもないデキになった


バーガーキングがAIにCMを作らせる実験的プロジェクト「Agency of Robot(AOR)」を実施し、出来上がったムービーを公開しています。AIが考える魅力的なCMは、なんとも不気味なデキになっています。

The BURGER KING® Brand Launches a New Advertising Campaign Created Entirely by Artificial Intelligence | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20180927005162/en/BURGER-KING%C2%AE-Brand-Launches-New-Advertising-Campaign

「AIは多くの産業で重要性を増しており、創造的な広告作りもその例外ではない」とバーガーキングは考えています。マーケティングとコミュニケーションの未来を探るために、バーガーキングは、AIにCMのスクリプト(脚本)を作らせてみる、という実験「AOR」を行いました。なお、一般的に広告業界でAORといえば「agency of record」(広告主指名代理店)を指しますが、バーガーキングの打ち出したAORとは「Agency of Robots」(ロボット代理店)だそうです。

AORでは高度なパターン認識能力をもつニューラルネットワークを訓練するために、数千ものファストフードのCMと広告のレポートを読み込ませたそうです。


そして、出来上がったCMムービーが以下の4本。いずれのムービーも、バーガーキングのCM映像にAIが「適切な」スクリプトを付ける形で製作されていますが、意味の分からないフレーズを連発する不気味な仕上がりとなっています。

Burger King | Math Chicken Tender +++ - YouTube


まず最初のCMは、「gender reveal bad(性は悪いとわかった)」「tender reveal young(テンダーチキンは若いとわかった)」という謎なことばですが、韻を踏んでおりラップのようなノリ。


Burger King | Chicken Sandwich Crossing Encouraged - YouTube


「The Chicken crossed the road to become sandwich(チキンはサンドイッチになるために道を渡った)」と、「ニワトリが道路を渡る」というアメリカ人になじみのあるジョークにからめて始まるCMもあります。


Burger King | Chicken Fries beat Potato loser - YouTube


「それは鶏だったが、今はチキンフライだ」という説明がされるものも。そんなことを言われると、食べる気が失せます。


Burger King | Whopper Mansion Title - YouTube


上記のCMでは突如飛び出す「ウルグアイ」という単語。いったいどこにウルグアイ要素があったのか謎……。悲惨なデキというほかないAI作成CMを、ためらうことなく公開したバーガーキングには、どこか清々しささえ感じられます。


意味不明で不気味でありながら、妙な中毒性も併せ持つバーガーキングのAORプロジェクトのAI作成CMムービー。第5作目となる最終ムービーは、2018年10月1日にアメリカでテレビCMとして公開予定だそうです。

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in ソフトウェア,   動画,   , Posted by darkhorse_log

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