×
動画

あの「ウルトラマン」をフルCGながら昭和特撮の雰囲気もたっぷりに再現したムービーがスゴイ


1966年に放映された「ウルトラマン 空想特撮シリーズ」は、科学特捜隊と光の国からやってきた宇宙警備隊員・ウルトラマンの活躍を描く特撮テレビ番組です。平均視聴率が36.8%と驚異的な人気を誇った「ウルトラマン」はその後シリーズ化し、2018年にも新作が放映されています。そんな初代ウルトラマンの活躍を特撮の雰囲気を再現しながらCGアニメーションで描いたムービーを、さまざまなCGアニメーションを公開している【・o・】さんが公開し、話題となっています。

特撮風CGアニメ『ウルトラマン-CG特撮大作戦-』 - YouTube


不気味な渦がうごめいて……


「【・o・】Q」という文字が出現。「ウルトラQ」「ウルトラマン」など、円谷プロダクションの空想特撮シリーズではお決まりのオープニング演出が再現されています。


「【・o・】 CG特撮シリーズ」


「CG特撮大作戦」


ウルトラマンのオープニング曲をバックに、スタッフクレジットと怪獣のシルエットが登場する演出もウルトラマンのオープニングを再現したもの。これは「ウルトラマン」の第1話「ウルトラ作戦第一号」に登場した怪獣・ベムラーのシルエット。


これは最終話「さらばウルトラマン」に登場した怪獣・ゼットンのシルエット。


そして、スペシウム光線の構えをとるウルトラマンのシルエットが映し出されます。CGムービーの制作にはBlenderが使用されているとのこと。


「古代怪獣ゴモラ 登場」


地面から大きな土煙の柱が立ちます。


地底から現れたのは……


第26話「怪獣殿下(前篇)」第27話「怪獣殿下(後篇)」に登場した怪獣・ゴモラ。1億5000万年前の恐竜「ゴモラザウルス」の生き残りです。


ゴモラが地底から目覚めたという報告が、科学特捜隊本部に入りました。


科学特捜隊のエースパイロットであるハヤタ隊員がジェットビートルに乗って、怪獣が出現した現場に急行します。


空を飛ぶジェットビートルはCGモデルのはずですが、ピアノ線で釣ったり背景を動かしたりという「昭和の特撮」ならではの演出が感じられる動きを見せます。


一方、ゴモラは街を壊しながら大暴れしています。ビルの中から暴れるゴモラを映すショットがいかにも昭和特撮らしい構図。


現場に到着したジェットビートルは、ゴモラにミサイルを撃ち込みます。ミサイルを撃つジェットビートルやミサイルのバックファイアの動きは制作者である【・o・】さんの意図したという「初代の雰囲気」をビシビシ感じます。


発射したミサイルはゴモラの額に命中。飛び散る火花と煙が、いかにも着ぐるみに仕込んだ火薬によるものに見えて、特撮っぽさが一層強調されます。


ジェットビートルのコックピットからゴモラを見据えながら急降下します。


ハヤタ隊員は、ジェットビートルの中でベーターカプセルを掲げます。コックピットの窓からまぶしい光が瞬き……


赤い光の中からウルトラマンが登場。変身バンクのウルトラマンの胸にはちゃんとカラータイマーがないのが細かいポイント。


「デアーッ」というかけ声と共に、ウルトラマンはゴモラに跳び蹴りを決めます。


ムービーで使われているウルトラマンのモデルはBタイプとなっています。「ウルトラマン」の第14話から第29話まで使われた造形で、実際に劇中でゴモラと戦った時のものと同じです。


ウルトラマンはゴモラの角を握って背負い投げを決めますが……


ゴモラは長い尻尾でウルトラマンを迎え撃ちます。戦っているウルトラマンとゴモラは、まるで重い着ぐるみの中に人が入っているような動きを見せていて、これが3DCGアニメーションであることを見ていて忘れてしまうほど。


近づこうにもゴモラの尻尾に打ち倒され、ウルトラマンは大苦戦。


倒れたウルトラマンをゴモラはぐりぐりと足で踏みつけ……


ウルトラマンの胸に光るカラータイマーが赤く点滅してしまいます。


ウルトラマンのピンチに現れたのは科学特捜隊のジェットビートル。機関銃が火を噴き……


地面にいる隊員がスパイダーショットで熱線を発射し、ゴモラの尻尾を見事焼き切ります。


このチャンスに、カラータイマーが点滅してピンチだったウルトラマンが立ち上がり……


構えをとって、スペシウム光線を発射。


スペシウム光線はゴモラに命中し……


ゴモラはその場でダウンしてしまいました。


無事、ゴモラを沈静化し、街の被害を食い止めたウルトラマン。


微動だにせず空を飛び去って行く様子は、50年以上前に放送された「ウルトラマン」そのままの姿でした。


そして、スタッフロールが流れます。ウルトラマンの変身シーンは「右手を大きめに作ってパースをつけたウルトラマンを赤い背景の前に置いて撮影する」という、実際の撮影と全く同じ方法で制作されていた模様。


Photoshopで描かれた点線は……


After Effectでスペシウム光線のエフェクトとして利用されています。実際の「ウルトラマン」でも「手描きで光線を作画してフィルムに焼いて合成する」という手法でスペシウム光線を演出していて、CGでも同じ手法で作画していたことになります。


Blenderでの背負い投げシーン。


スタッフロールが終わって暗闇の中に映るのは、「ウルトラセブン」第14・15話「ウルトラ警備隊西へ」に登場する宇宙ロボット・キングジョーと……


光の国の恒点観測員340号・ウルトラセブン。神戸港で繰り広げられるウルトラセブンとキングジョーの戦いは「ウルトラセブン」屈指の人気を誇る名場面であり、ぜひとも再現を期待したいところです。

・関連記事
渋谷に超巨大怪獣が突如出現して超絶リアルなウルトラマンが街を大破壊しながら戦う円谷公式ムービー「ULTRAMAN_n/a」がすごすぎ - GIGAZINE

特撮にかける思いや「東宝式」「大映式」の違いについて川北紘一が語る - GIGAZINE

ウルトラマンの変身シーンを生み出した男、「ゴジラ対ビオランテ」の川北紘一インタビュー - GIGAZINE

「自己満足だけでやっていると、お客さんは離れていってしまう」、ウルトラシリーズなどの特撮技術監督である佐川和夫インタビュー - GIGAZINE

体長6メートルの超巨大な怪獣着ぐるみ 「で怪獣」をウルトラマンで有名な円谷プロが開発 - GIGAZINE

「ウルトラマン」シリーズの日本国外利用権を巡るアメリカでの裁判で円谷プロダクションが勝訴 - GIGAZINE

in 動画, Posted by log1i_yk