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Amazonが自社製ゲーム「Crucible」を開発中止へ、正式リリース後わずか5カ月でサービス終了


Amazonのコンピューターゲーム開発部門であるAmazon Game Studiosが、2020年5月にリリースした基本無料の対戦型TPSCrucible」について、今後の開発を中止すると発表しました。

Amazon has canceled Crucible, its free-to-play multiplayer shooter that had already been returned to closed beta - The Verge
https://www.theverge.com/2020/10/9/21510190/amazon-crucible-canceled-game-studios-closed-beta

RIP to Crucible, Amazon Games’ first PC shooter: 2020-2020 | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2020/10/amazon-games-kills-its-ambitious-shooter-crucible-after-only-five-months/

2014年、Amazonは「Portal」の開発に携わったキム・スウィフト氏や「Far Cry 2」のクリント・ホッキング氏などの著名開発者を登用して、自社製ゲーム開発部門「Amazon Game Studios」を設立しました。そして、Amazon Game Studiosの設立当初から開発が行われてきたタイトルが「Crucible」でした。

Beta | Crucible
https://www.playcrucible.com/en-us


Crucibleは「ハンター」と呼ばれるさまざまなクラスのキャラクターでチーム単位で勝敗を争うという、基本無料の対戦型TPS。2020年5月20日に北米地域で正式にリリースされましたが評判がふるわず、2020年6月30日にクローズベータに逆戻りされていましたが、2020年10月9日に、ついに「開発中止」が正式発表されることとなりました。

Amazon Game Studiosは今回の開発中止という決断について「私たちはファンの皆様が私たちの取り組みを支持してくださったことに大変感謝していますし、クローズベータへ移行した間に実装した変更に対する皆様の反応を見ることができたことにも感謝していますが、最終的にCrucibleの行く末に健全で持続可能な未来があるとは思えませんでした」とコメント。今後、Crucible開発チームは、Amazon Gamesで開発が続けられている別のゲームや新規タイトルの開発に注力するとのこと。


なお、2020年10月9日以降はCrucibleのマッチメイキングシステムが利用不可となりますが、カスタムゲームは11月10日午前5時までプレイ可能。さらに、ゲーム内で購入したスキンなどについては、Steam Supportや専用フォームで申請することで全額返金されます。

Amazon Game Studiosは2018年3月にも古代ローマを舞台にしたMOBA「Breakaway」の開発中止を発表していました。2019年6月には、スウィフト氏やホッキング氏らもゲームの完成を待たずして退社したことや、ゲーム開発者を大量解雇したことなどが明かされており、ゲーム開発事業に参入したAmazonの苦戦は続いています。

Amazonがゲーム開発者をひっそりと大量解雇、ゲーム開発部門不振の表れか - GIGAZINE

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in ネットサービス,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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