iOS 14&watchOS 7で一部のデータが損失することが明らかに、Appleが対策を公開
Appleが、2020年9月16日にリリースされたiOS 14とwatchOS 7で、一部のデータが損失したり、バッテリーの消耗が増加したりする可能性があると発表し、その対策法をサポートページで公開しています。
If you're missing Workout GPS routes or Health data after updating to iOS 14 and watchOS 7 - Apple Support
https://support.apple.com/en-us/HT211865
How to fix missing data and battery drain in Apple's iOS 14, WatchOS 7
https://mashable.com/article/apple-ios-14-watchos-7-battery-drain-missing-data-fix/
iOS 14は2020年9月15日に行われたイベントで告知されてからわずか1日後にリリースされました。アプリ開発者向けのゴールデンマスター版も正式版リリースの1日前に配信というあまりにも突貫工事なスケジュールで、開発者側も混乱したという経緯があります。
iOS 14が約1日の猶予で突然リリースされた結果、アプリ開発者が対応に追われる事態に - GIGAZINE
Appleによれば、iOS 14.0およびwatchOS 7.0にアップデートすることで、以下の症状が発生する可能性があるとのこと。
・Apple WatchからワークアウトのGPSデータをiPhoneに送信する前にデータが消えてしまう
・「アクティビティ」や「ヘルスケア」などの健康関連アプリで、Apple Watch上でデータをロードできず、アプリも起動できない
・「フィットネス」または「ヘルスケア」で、iPhone内にあるデータをロードできない
・「フィットネス」または「ヘルスケア」で使用するデータ量が、iPhoneのストレージ上で正確に把握できない
・「アクティビティ」で使用するデータ量が、Apple Watchのストレージ上で正確に把握できない
・Apple Watchの「環境音」ノイズデータやヘッドホンの音量レベルデータが、iPhoneで参照できない
・iPhoneやApple Watchのバッテリー消耗量が増加した
Appleは上記の問題が2つ以上発生した場合、対策として以下の手順を公開しています。
1:Apple WatchとiPhoneのペアリングを解除し、Apple WatchのデータをiPhoneに自動バックアップする
2:ヘルスケアのデータを含めて、iPhoneのバックアップをiCloudに作成する
3:iPhoneをリセットしてすべてのコンテンツと設定を消去する
4:iPhoneをiCloudのバックアップで復元する
5:Apple Watchを再度ペアリングし、Apple Watchを復元する
なお、iOS 14にはデフォルトアプリ変更機能にバグがあったことも報じられています。
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