10万台超のApple端末を違法に転売してきたリサイクル業者をAppleが訴える
Appleが、iPhoneやiPad、Apple Watchといった端末を違法に転売してきたカナダの電子機器リサイクル業者であるGeepを訴えました。
Apple sues Ontario electronics recycling firm, claiming it stole nearly 100,000 products for resale - The Logic
https://thelogic.co/news/exclusive/apple-sues-ontario-electronics-recycling-firm-claiming-it-stole-nearly-100000-products-for-resale/
Apple catches electronics recycler illegally reselling over 100,000 iPhones, iPads, Apple Watches - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/10/01/apple-catches-electronics-recycler-illegally-reselling-over-100000-iphones-ipads-apple-watches/
Geepは分解してパーツごとにリサイクルされる予定であったiPhone・iPad・Apple Watchなどの端末、合計10万3845台を転売してきたとして、Appleに訴えられました。Geepはこの大規模な違法転売は「3人の従業員が行ったこと」であり、実態は把握していなかったと主張していますが、Appleによれば違法転売を行ってきたのはGeepの元幹部であるとのことです。
Appleは違法に転売された端末の売却利益に加えて、3100万カナダドル(約25億円)の支払いをGeep側に求めています。なお、Geepは実際に違法な転売を繰り返した従業員たちが罪を認めた場合にのみ、損害賠償を支払うとしています。
AppleはGeepの倉庫を監査した際に、Geepによりリサイクルされる予定であったApple端末のシリアル番号を確認したところ、バラバラに分解されてパーツごとにリサイクルされるはずだったものが、複数のネットワークキャリアのもとで使用されていることに気づいたそうです。
なお、今回違法転売が発覚したのはモバイル通信に対応したiPhoneや一部のiPad・Apple Watchのみで、モバイル通信に対応していないWi-FiモデルのiPad・Apple Watchの転売状況は捜査できなかったため、実際に違法に転売されている端末の数は10万台をはるかに超えるとAppleは主張しています。
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