メモ

無関係な画像を含むページは読者の注意を文章からそらし内容の理解度を低下させる


子ども向けの本には挿絵や画像が多く使われていますが、新たな実験で、「内容の理解には必須ではない」画像がない本の方が子どもは文章に集中でき、内容の理解度が上がるということが示されました。

Retrospective evaluation of whole exome and genome mutation calls in 746 cancer samples | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-020-18151-y

Busy pictures hinder reading ability in children: Extraneous images draw attention from text, reducing comprehension in beginning readers -- ScienceDaily
https://www.sciencedaily.com/releases/2020/09/200928090504.htm

子ども向けの本には内容が理解しやすいように絵や写真が多く使われていますが、果たしてこれらのビジュアル要素は内容の理解に役立つのだろうか?という点に注目したのは、カーネギー・メロン大学心理学部の博士課程学生である‪Anna Fisher氏とCassondra Eng氏。この仮定を確かめるため、2人はアメリカ・ペンシルベニア州の都市であるピッツバーグの小学校に通う1年生・2年生の生徒60人を対象に実験を行いました。

この実験で、被験者となる生徒の半数は市販の本をそのまま読み、残り半数は「ビジュアル要素が合理化された」同じ本を読んだとのこと。研究チームは子どもたちの視線の動きを追跡し、ページ上で目線が文章とビジュアル要素をどう行き来したかを確認しました。


この実験で使用された「ビジュアル要素が合理化された本」は、子どもでの実験前に、大人の被験者グループが絵と文章の関連性を評価することで作成されました。このとき、無関係だとして削除された本の挿絵は「面白いが物語を理解するために必須ではないもの」と定義され、合理化された本には大人の被験者の90%が「物語と関連する」と同意したものだけが残されたとのこと。

小学生60人を対象に実験を行ったところ、子どもが1ページあたりにとどまる時間はほぼ同じでしたが、合理化された本を読んでいる子どもたちはビジュアル要素と文章との間で目線を行き来させる回数が少なく、「文章の理解」という評価が市販の本を読んだ子どもたちよりも高いことが示されました。研究者によると、特に文章から目をそらす傾向が高い子どもたちは、合理化された本の恩恵を受ける傾向にあったそうです。

「小学校低学年の過渡期にある子どもたちは通常、自主的に本を読むことが多くなると考えられますが、教師がおらず自宅でテクノロジーを使った学習が求められる子どもたちなら、なおさらです」「この研究結果は、テクノロジーを利用し学習理論に基づいた、最も子どもたちに役立つ資料を作成できることを示しています」とEng氏は述べました。


ただし、この実験は被験者の数が60人と少ないこと、そして実験で使った本が1冊であることに制限があります。

Fisher氏は「これは特効薬ではなく、読書を学ぶ上での全ての課題を解決するわけではありません。しかし、読書の練習のハードルを下げ、いくつかの障害を減らす措置を講じることができれば、子どもが本に楽しみを見いだす手助けができます」と述べています。

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in メモ, Posted by logq_fa

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