乗り物

「ゴミ箱の世界最速記録」が塗り替えられギネス記録を樹立、男が破天荒な記録に挑戦したある理由とは?


イギリスのモータースポーツ会社が2020年9月27日に開催した大会で、ゴミ箱の速度としては世界最速の記録がたたき出されたと報じられています。「世界最速のゴミ箱」という一見奇妙な記録に挑戦した男性には、どうしてもギネス記録を樹立したい理由があったとのことです。

World's fastest wheelie bin smashes record at Elvington Airfield | York Press
https://www.yorkpress.co.uk/news/18753505.worlds-fastest-wheelie-bin-smashes-record-elvington-airfield/

Engineer creates world's fastest wheelie bin after reaching 43mph | Metro News
https://metro.co.uk/2020/09/28/engineer-creates-worlds-fastest-wheelie-bin-after-reaching-speeds-of-over-40mph-13339092/

イギリス・ヨークの元空軍基地であるエルビントン飛行場で9月27日に、イギリスのモータースポーツレーシング会社Straightlinersが大会を催しました。この大会で、ギネス記録を更新する記録をたたき出したゴミ箱が疾走する様子は、以下の30秒ほどのムービーから見ることができます。

Engineer sets new Guinness World Record reaching 40mph - in a WHEELIE BIN | SWNS - YouTube


エンジン音を上げながら走る、車輪付きゴミ箱。何かに押されたり、ロープでけん引されたりしているのではなく、あくまで自走しています。


記録更新を確信したドライバーの男性が、ゴミ箱から降りてきてガッツポーズを決めました。男性は、婚約者のエマさんと一緒にヨークに住んでいる28歳の設計エンジニアであるアンディ・ジェニングス氏です。


ジェニングス氏はこの日のために、小型バイクのエンジン、ギアボックス、イグニッション、バイクシートを備えたゴミ箱を製作し、自宅近くの道で試走を繰り返して準備してきました。

イギリスのニュースメディアSWNSによると、ジェニングス氏はこの日の走りで45.35マイル毎時(時速約73キロ)の記録をたたき出したとのこと。これは、それまでゴミ箱の世界最速記録だった30マイル毎時(時速約48.2キロ)を大きく上回る新記録です。


ギネス記録を更新したジェニングス氏は、インタビューで「今日は全てにおいて素晴らしい1日でした。45.35マイル毎時で自己新記録を達成し、目標としていた30マイル毎時を大きく上回れたので、とても満足しています。滑走路の終点に到着して振り返った際に、観客が応援してくれているのが目に入った時には、とても気持ちが良かったです」とコメントしています。

ジェニングス氏がこのレースに出るきっかけになったのは、2020年6月に亡くなったという親友のベン・エリス氏を追悼するためでした。エリス氏は、脳にできた血栓が原因で2年間にわたり昏睡状態に陥った後、息を引き取ったとのこと。ジェニングス氏が面会にかけつけたころには、エリス氏はすでに話すことも体を動かすこともできない状態になっていました。

友情のためにギネス記録に挑んだというジェニングス氏は、「ベンもきっと私の業績を誇りに思ってくれることでしょう。それに、ギネス記録を達成したら、さっそく観客の皆さんがベンの家族のために立ち上げられた募金に寄付する方法を尋ねてくれました。それは本当にいいことです」と話しました。

大会では、ジェニングス氏のほかに世界最速のモータートイレや世界最速の庭小屋も出走し、それぞれ44.6マイル毎時(時速約72キロ)と106.1マイル毎時(時速約170キロ)の記録を出したとのこと。

Anyone else driving a shed about at the moment?....no?

Just me then.#fastestshed #pendine #straightliners https://t.co/xwOBZzbgEU pic.twitter.com/DeKme0VIlJ

— The Posh Shed Co (@ThePoshShed)


大会を催したStraightlinersのCEOで、大会のチーフタイムキーパーも務めたトレバー・ダックワース氏は、イギリスの新聞社Metroの取材に対し「ゴミ箱、トイレ、庭小屋、手押しの一輪車など人々はかなりクレイジーなレースのアイデアを思いつきますが、それを実現させるために私はこの大会を開きました」と話しました。

また、ダックワース氏は大会の成功について「新型コロナウイルス感染症が流行しているので、今回のイベントは厳しい状況でしたが、本当にうまくいきました。来てくれた観客は誰もが顔に覆いをしていますし、飛行場の周りの消毒ステーションも利用されています。家の外に出て、いつもとは違うことができたので、誰もが楽しんでくれたと思います」とコメントしました。

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in 乗り物,   動画, Posted by log1l_ks

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