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マッハ超えの世界最速を目指す自動車「Bloodhound SSC」が時速790kmを超えて爆走するムービー


自動車の速度記録の更新を目指す速度記録専用自動車のBloodhound SSCが自己最速記録となる時速491マイル(約790km)を記録したと発表し、試験走行の様子をムービーで公開しています。

Nearly reaching the 500mph milestone! | #2019HST - YouTube


ワークショップ・マネージャーのジョン・ネルソン氏は、試験走行用のコースを走りながら見回りを行います。地面に石やビニール袋などの異物があると、ジェットエンジンを搭載したBloodhound SSCのエアインテークに吸い込まれて故障の原因になってしまうとのこと。


車から降りてドリルで地面を掘るネルソン氏


走行するBloodhound SSCを撮影するためのカメラを地面に埋め込んで固定する作業です。


試験走行コースに到着したBloodhound SSC


ものすごい土煙をあげて、Bloodhound SSCが爆走します。この日は空気抵抗を調べるための試験走行が行われ、6回目のテストで時速790kmを超えたとのこと。


記事作成時点での自動車の世界最速記録は、1997年にイギリスの自動車Thrust SSCが打ち立てた時速760マイル(約1223km)です。Bloodhound SSCの開発チームは、戦闘機用のジェットエンジンとロケットエンジンを搭載したBloodhound SSCの最高速度は計算上時速1000マイル(約1600km)を超えるとみています。


Bloodhound SSCを運転しているのは、Thrust SSCで20年以上前に世界記録を打ち立てたアンディ・グリーン氏。イギリス空軍のパイロットであるグリーン氏は自動車のドライバーとしても活躍していて、「自動車の世界最速記録」「ディーゼル自動車での世界最速記録」を保持しています。


ネルソン氏が地面に設置したカメラによって撮影されたムービー。爆走するBloodhound SSCが通り過ぎていき……


その直後、Bloodhound SSCが巻き上げた砂煙に巻き込まれてしまいます。


バックヤードで停車し、メンテナンスを受けるBloodhound SSC


「時速491マイルという速度は、時速500マイルに少し足りなかった」と語るのは、主任エンジニアオペレーターのスチュアート・エドモンドソン氏。


エドモンドソン氏によれば、試験走行後のBloodhound SSC後部に損傷が見られたとのこと。この問題は試験走行以前から抱えていたものだそうで、前回の試験走行が終わった後にも発覚し、解決したと思われていたもの。


他にもドライバーのコックピットモニターに障害が、右ブレーキ温度に異常がみられたとのこと。これら技術的な問題を解決し、20年以上前に打ち立てられた世界記録を塗り替えることが、Bloodhound SSCの悲願となっています。

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in 乗り物,   動画, Posted by log1i_yk

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