乗り物

音速の壁を軽々と越え、弾丸よりも速く走る自動車「Bloodhound SSC」の開発が順調に進行中


以前、時速1600kmオーバーの超音速で爆走する車「Bloodhound SSC」が開発されていることを記事にしましたが、あれから2年以上が経過してプロジェクトはかなり進み、ついに本体が完成したとのこと。

時速1600kmという、発射された弾丸よりも速く走るこのBloodhound SSC、2013年に陸上での最高速度記録に挑戦する記録走行を行う予定となっています。


弾丸よりも速い車は以下から。The Car Faster Than a Speeding Bullet - Tech Europe - WSJ

この細長い車が「Bloodhound SSC」の実物。ちなみに最高時速はおよそ時速1688㎞(秒速469m)です。


コスワースCA2010」というF1マシンが用いるエンジンを燃料ポンプ用に使用し、大小2種類のメインエンジンを動かしています。


二つのメインエンジンのうち、小さい方のエンジン「EJ200」は英国空軍ユーロファイター タイフーンで使用されているもので、13.4mもの車体を時速563㎞まで加速させることができます。


大きな方のエンジンは直径およそ46㎝で長さ約3.7mのファルコン・ロケットというものです。かつて英国で作られた種類の中でも最大のもので、これによって「Bloodhound SSC」は音速の壁を越え、最高速度1688㎞の領域まで到達します。


「私たちは前人未到の領域へと達します」「このプロジェクトは速度記録の更新が目的ではありません」とプロジェクトディレクターのリチャード・ノーブルは語っています。


続いてコスワースのCEO、Tim Routsisも「Bloodhoundの主目的は、次世代へ影響を与えることで科学やエンジニアリングの発展を促すことです」と語りました。


なお、2013年に行われる予定の記録走行は南アフリカのHakskeen panという場所で行われるのですが、この場所の高度は914m前後なので、もしも成功すれば現在の陸上速度記録を更新するだけではなく、低高度での速度記録をも塗り替えることになるとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
時速1600kmオーバーの超音速で爆走する車「Bloodhound SSC」を英国グループが開発中 - GIGAZINE

本体から弾丸まで全てがレゴ製のスナイパーライフル - GIGAZINE

2つの弾丸が10億分の1の確率で正面衝突して形成されたオブジェクト - GIGAZINE

どれだけ太っていれば弾丸を防ぐことができるか実験 - GIGAZINE

秒間1,000,000コマの超高速度撮影で銃弾による破壊の瞬間を観察する - GIGAZINE

in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.