重量約2トン・全長5m・高さ2mの世界一重い自転車「クライネ・ヨハンナ」が登場

ドイツのザクセン=アンハルト州にあるケーテン市在住のセバスチャン・ボイトラー氏が、世界一重い自転車「クライネ・ヨハンナ」を作ったとして話題になっています。
The Heaviest Bicycle In The World Is An Impressive 4800 Lb
https://driverscoops.com/the-heaviest-bicycle-in-the-world-4800-lb/
クライネ・ヨハンナがどんな自転車なのかは以下のムービーで見ることができます。
NEUES SCHWERSTES FAHRRAD – WELTREKORD - YouTube
これが世界一重い自転車の「クライネ・ヨハンナ」です。デュッセルドルフで開催された自転車ショー「サイクリングワールド」で初めて公開されました。重量4800ポンド(約2117kg)、全長17フィート(約5.2m)、高さ7フィート(約約2.1m)です。

巨大なトラックか重機に取り付けられてそうなタイヤ。

操縦するのは製作者のボイトラー氏。製作時間は約2500時間で、3年越しに完成させたそうです。

ボイトラー氏がペダルをこぎだします。

すると、ゆっくりと走り出すクライネ・ヨハンナ。速度は人間が歩くよりも少し遅い程度。

電動モーターなどの機構はなく、ペダルの軸にカムが取り付けられており、チェーンが巻かれています。

めちゃくちゃ巨大なタイヤはちゃんとペダルの回転を伝えるチェーンで駆動しています。エンジンも搭載しているそうですが、駆動システムには組み込んでおらず、発電して携帯電話を充電するためのものだとのこと。

サドルの下にはトラック用のギアボックス。前進35段、後進7段のギアチェンジが可能となっています。

さすがにスピードが遅く、自立が難しいためか、左側面には2本のタイヤが補助輪として備え付けられています。そのため、二輪車というと微妙なところ。

ハンドルは、一般的な自転車のようなバーハンドルではなく、クルクルと回す丸いハンドル。ギアチェンジはサドルの左にあるレバーで行うようです。ボイトラー氏はバルト海までの241マイル(約390km)をクライネ・ヨハンナで旅したいとコメントしていますが、無事バルト海に到達するまでおよそ1カ月はかかるそうです。

世界一の記録をまとめるギネス・ワールド・レコーズによると、記事作成時点で「搭乗可能で世界一重い自転車」は2016年に認定されたリトアニアの自転車で、重さは1385kg。クライネ・ヨハンナの方がおよそ800kg重いので、間違いなく世界一重い自転車といえますが、記事作成時点ではクライネ・ヨハンナが公式に世界一重い自転車と認定されたわけではないので注意が必要です。
Heaviest rideable bicycle | Guinness World Records
https://www.guinnessworldrecords.com/world-records/113297-heaviest-rideable-bicycle

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