ブガッティ・シロンが時速490kmを突破しこれまでの市販車最速記録を追い抜く
時速400km超を出せる“ハイパーカー”ブガッティ・ヴェイロンの後継モデルであるブガッティ・シロンが、エーラ・レッシェンのテストコースで時速490.48km(304.77マイル)を記録しました。2017年に記録された市販車による世界最速記録の時速447km(2回走行平均、最高は時速458km)を上回る数字で、また、ハイパーカーがこれまで超えられなかった「時速300マイル」の壁が初めて突破されることになりました。
Bugatti has broken the 300mph barrier | Top Gear
https://www.topgear.com/car-news/bugatti-has-broken-300mph-barrier
時速490km突破時の映像も公開されています。
Bugatti hits 304.77mph in a Chiron | Top Gear - YouTube
フォルクスワーゲングループがテストコースとして使用するエーラ・レッシェンの右カーブを立ち上がっていくブガッティ・シロン。運転するのはプロレーサーのアンディ・ウォレス。
映像は左上がいろいろな走行風景を合わせて編集したもの、右上は運転する様子を捉えたもの、下は前方向きの固定カメラ。長いストレートでぐんぐんと加速していくシロンは時速250マイル(402.37km)を突破。
この速度になってくると車窓の流れではどれぐらい加速しているかピンとこなくなりますが、メーターを見るとまだぐんぐん加速中で、これまで壁となっていた時速300マイル(482.8km)に到達。
最終的に速度は時速304.77マイル(490.48km)に達しました。
市販車の世界最速記録として認定されているのは2017年にケーニグセグ・アゲーラが記録した、2本平均で時速447km(最速は458km)なので、これを上回る数字です。ただし、今回の挑戦ではブガッティ・シロンをベースにダラーラのエンジニアらが手を加えていて、たとえばボディはオリジナルより約10cm長く、リアウイングとエアブレーキが外されて新たなエアロパーツと交換されています。また、助手席も外して挑戦のためのコンピューターシステムを搭載、無数の軽量化対策も行われており、市販のブガッティ・シロンとは別物になっています。
Top Gearは今回の記録を「市販車最速記録を更新」とは表現しておらず、また、ブガッティのシュテファン・ウィンケルマン社長も「当社の目標は時速300マイルを突破する最初の会社になることでした」と述べていて、とにかくどんな手段を使ってでも時速300マイルの壁を越えることが最大の目標であったことがうかがえます。
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