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世界的ゲームメーカーの元CEOが新たなゲーム会社を設立、新作ゲームの開発も進行中


オーバーウォッチ」「ディアブロ」シリーズなどを手掛けるブリザード・エンターテイメントの共同創立者であり元最高経営責任者(CEO)であるマイク・モーハイム氏が、新たなゲーム会社「Dreamhaven」を設立したことを発表しました。

Blizzard cofounder Mike Morhaime launches new gaming endeavor Dreamhaven | VentureBeat
https://venturebeat.com/2020/09/23/blizzard-cofounder-mike-morhaime-launches-new-gaming-endeavor-dreamhaven/

モーハイム氏はDreamhavenのCEOとなり、妻のエイミー・モーハイム氏は運営責任者を務めています。Dreamhavenの設立にあたり、資金調達はモーハイム夫妻が身銭を切って行ったとのこと。自らDreamhavenに資金提供を行った理由について、モーハイム氏は「初期段階で会社の運命をコントロールすることが重要だったからです」と語っています。


さらにモーハイム氏は「妻のエイミーと私はブリザードで働いていましたが、2018年に2人とも退職しました。退職した後のことは何も計画しておらず、息抜きに旅行のための時間をたくさん取るつもりでした。娘と一緒にドイツで開催されたHomeStory Cupに参加してスタークラフト2のトーナメントに参加するなどして過ごしていました」と退職した直後の生活を振り返っています。

ブリザードを退職してすぐのモーハイム氏は、まだゲームを作り続けたいかどうかは分からなかったとのこと。しかし、モーハイム夫妻はハースストーンのエグゼクティブプロデューサーであったジェイソン・チェイス氏や、モーハイム氏と同じようにブリザードを退職した人々と出会って話す中で「一緒に何か特別なゲームを作ろう」と意気投合したそうです。


モーハイム氏は「ゲーム制作において、創造性とイノベーションを持続的に育成し、有能なチームの潜在能力を引き出せる環境を作ることが重要です。私たちにはそれができると感じました。チェイス氏たちと話していると、私たちは今こそやらなければならない機会であると感じたのです」と語りました。

Dreamhavenはゲーム制作のため、MoonshotとSecret Doorという名前のゲームスタジオを設立。Dreamhavenは2つのスタジオを運営するにあたり、かつてブリザードに在籍していたエンジニアを含むゲーム業界のベテランを多数採用しています。各スタジオでは異なるゲームの制作が進行しており、同時に2つのゲーム開発が可能であるとのこと。


記事作成時点でDreamhavenと2つのスタジオでは合計27人のスタッフが働いており、今後さらに増員する予定とのこと。各スタジオでは既に新たなゲーム開発が進んでいるそうですが、実際にどのようなゲームが開発されているかは明らかにされていません。モーハイム氏がブリザードで行っていたように、「品質」と「クリエイティブなスタッフたちに十分な時間を与えること」に重点を置きながら、新たなゲーム開発が行われているとモーハイム氏は述べています。

「私たちは、短期的な財政のプレッシャーよりも、開発しやすい環境や、製品とプレイヤー体験を大切にできる環境を求めるクリエイターのための『haven(安息所)』を作ろうとしています。人々を団結させ、現実がもたらす不安から逃れるための力がゲームにあると、私たちは信じています。そういう意味でもゲームは『haven』であると言えるでしょう。私たちは灯台のイメージが好きで、灯台が私たちを鼓舞してくれています。なぜなら、Dreamhavenが私たちの価値観や哲学に共感してくれる人々の希望の光となることを願っているからです。ビジネスやゲーム制作にアプローチするための、持続可能で多くの楽しみがある優れた方法があり、プラスの結果をもたらすことができます」とモーハイム氏は語りました。モーハイム氏が述べた「灯台のイメージ」はブランドロゴにも採用されています。


モーハイム氏と意気投合したチェイス氏に加え、元ブリザード社員のダスティン・ブロウダー氏、ベン・トンプソン氏の3名がDreamhavenのスタジオ、Moonshotでリーダーを務めています。3人ともブリザードで10年以上のゲーム開発経験を持ち、特にチェイス氏はブリザードで11年勤務した以外にもElectronic Artsやディズニーでも働いたことがあるベテラン。チェイス氏はブリザードを退職したきっかけについて「私はブリザードで、あるプロジェクトにチームで取り組んでいましたが、前に進まないまま終わってしまいました。時々あることです。それがきっかけで、次に何をしたいかを考えるために、一歩引いてみる機会を作ってしばらく休むことにしました」と話しています。

そんな中、新たに会社を興すことに興味をもったチェイス氏はモーハイム氏と話す機会を得て、Dreamhavenを立ち上げることに賛同したとのこと。「私は価値観を重視するリーダーであるモーハイム氏に大きな尊敬の念を抱いています。彼と協力してゲームを作るアイデアを実現するのが私にとって最善の方法でした」とチェイス氏は述べています。


もう1つのゲームスタジオであるSecret Doorでも、元ブリザード社員であるクリス・シガティ氏、アラン・ダビリ氏、エリック・ドッズ氏がリーダーを務めています。中でもシガティ氏はBlizzardに約24年間在籍しており、チェイス氏とはスタークラフト2などのゲームで密接に協力してきた関係であるとのこと。

また、シガティ氏はモーハイム氏について、「私は彼の価値観をよく知っています。彼とプロジェクトを進めていた時に、何か結果を出すために先へ進むべきなのか、それとも前に戻ってでも素晴らしいものを完成させるべきなのかがはっきりしない時がありました。モーハイム氏は厳しい決断をして、素晴らしいものを完成させるのに十分な時間を私たちに与え、ゲームに必要とされるクオリティーに到達するまで導いてくれました」と語っています。

Dreamhavenはブリザードに倣って「プレイヤーと密接な関係を保ちたい」と考えているとのこと。なお、Dreamhavenではゲームの開発がまだ始まったばかりということで、新作のゲームはすぐには発表されないだろうとテクノロジー関連の情報サイトであるVentureBeatは推測しています。

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in ゲーム, Posted by darkhorse_log

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