I Created an A.I. Clone of Jesus. In these days of trials and… | by George Davila Durendal | Aug, 2020 | Medium
https://medium.com/@GDurendal/i-created-an-a-i-clone-of-jesus-4263339c327
AI Jesus writes Bible-inspired verse
https://techxplore.com/news/2020-09-ai-jesus-bible-inspired-verse.html
AIジーザスを開発し、AIジーザスが生成した文章をソフトウェア開発プラットフォームGitHubで公開しているのは、AI研究者のジョージ・ダビラ・デュランダル氏。同氏の本業は、防犯カメラの映像から瞬時に拳銃などを検出可能なAIを開発しているスタートアップ・SAVIORS.aiの創業者兼CEOです。
AIジーザスを開発した経緯について、デュランダル氏は「昨今のような試練と苦難の時代には、多くの人が宗教に注目しています。しかし、昔の寓話(ぐうわ)から現代の機械のおもちゃへと目を向けたら、そこにはどんな宗教が息づいているのか気になりました」と話しています。
AI技術でイエス・キリストを現代によみがえらせるべく、デュランダル氏はジェームズ王訳の欽定訳聖書でAIを学習させ、AIジーザスを開発しました。ジェームズ王訳の欽定訳聖書は、イングランド王ジェームズ1世の命令により編さんされた聖書で、荘厳で格調高い文体から今なお多くの愛読者を持つ聖書です。
こうして開発されたAIジーザスは、「血」「カエサル」「ギリシャ人」「知恵」「終末の日」「疫病」など聖書に頻出する単語を指定すると、その言葉を元に聖書の1節のような文章を自動生成することが可能です。
例えば、「疫病」をテーマにした詩の出だしが以下。
The Plague shall be the fathers in the world; and the same is my people, that he may be more abundant in the mouth of the LORD of hosts.(疫病は、世の父祖たちとなり、またわたしの民となり、万軍の主の口の中で豊かになるであろう)
なお、上記はAIジーザスが生成した文章の一部で、全文はGitHubで読むことができます。
AIジーザスが生成した文章は文法的なミスもありますが、文法を厳格に守るよう設定すると、今度は芸術性が損なわれてしまうとのこと。この点について、デュランダル氏は「秩序とランダム性のトレードオフは、AI言語モデルの特徴の1つです。芸術的な自由度をとることも、平凡ながら技術的に正しい文章を作ることもできますが、両立はできません」と話しました。
また、デュランダル氏は「AIジーザスbot」のTwitterアカウントを開設し、ある意味で霊験あらたかなツイートを投稿しています。以下は、AIジーザスの記念すべき初ツイートで「力と信仰心をもって、世の子らに命じ、我が顔をなんじからそむければ、なんじは民と呼ばれよう」とのことです。
デュランダル氏は「神が人を創造したのか、人が神を創造したのかは永遠の議論のテーマですが、『AIジーザスは人が創造した』というのは議論の余地がない事実です。おそらく何千年か後には、現代の聖書がそうであるように、人やロボットがAIジーザスの書物を読んでいることでしょう」と述べました。