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顔認識で未成年のスマホゲーム課金やプレイ時間を制限するシステムが開発される


中国のゲーム企業であるテンセントゲームズが、ゲームへのログインや課金コンテンツの支払いを行う前に、顔認識によって未成年のゲームプレイヤーを識別する機能を開発し、実際にゲームへ搭載していると報じられています。

Tencent games to use facial recognition to identify minors at login and payment - Global Times
https://www.globaltimes.cn/content/1191898.shtml

China’s Tencent to use facial recognition to curb young video gamers - UPI.com
https://www.upi.com/Top_News/World-News/2020/06/17/Chinas-Tencent-to-use-facial-recognition-to-curb-young-video-gamers/9361592407529/

テンセントゲームズによれば、未成年のプレイヤーが大人のアカウントを使用している可能性があるとシステムが検出した場合、顔認識システムがアクティブになるとのこと。未成年プレイヤーは平日1日90分、祝日1日3時間にプレイ時間が制限されます。

また、顔認識システムはゲーム中の課金コンテンツの支払い前にも有効になるとのこと。テンセントゲームズによれば、未成年のプレイヤーが大人のアカウントを使用していると疑われる場合、400人民元(約6000円)を超える支払いが行われる前に顔認識システムが起動するとのこと。


中国では2019年11月に18歳未満のオンラインゲームプレイに制限をかけることを発表しています。さらにオンラインゲームへの課金は、8歳以上16歳未満は1回につき50人民元(約750円)・1カ月につき200人民元(約3000円)、16歳以上18歳未満は1回につき100人民元(約1500円)・1カ月につき400人民元(約6000円)という制限が設けられました。

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テンセントゲームズの顔認識システムは、大人のアカウントを使って未成年への制限を回避しているプレイヤーを検出することを目的としたもので、「遼寧省の中学生が両親の個人アカウントを使って8700ドル(約92万円)の課金を行った」というニュースが報じられたことをきっかけに導入が決定されたそうです。

顔認識システムはすでに王者栄耀(Honor of Kings)和平精英(Game for Peace)に導入されているとのこと。テンセントゲームズは、この顔認識システムをいずれテンセントゲームズのすべてのスマートフォン向けゲームに搭載する予定だと述べています。

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in モバイル,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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