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大音量でゴールデンゲートブリッジから鳴り続ける怪音の原因とは?


サンフランシスコにある全長約2737メートルのつり橋、ゴールデンゲートブリッジは、多くの観光客に愛される観光名所である一方で自殺の名所としても知られ、映画化までされています。そんなゴールデンゲートブリッジから、楽器を鳴らしているかのような奇妙な音が鳴り響いているという報告が多数寄せられています。

Why the Golden Gate Bridge Is Now a Giant Orange Wheezing Kazoo | KQED
https://www.kqed.org/arts/13881451/the-golden-gate-bridge-sounds-like-a-david-lynch-movie-now

'A giant wheezing kazoo': Golden Gate Bridge starts to 'sing' after design fix | US news | The Guardian
https://www.theguardian.com/us-news/2020/jun/06/golden-gate-bridge-san-francisco-sings

実際にゴールデンゲートブリッジからどんな音が発せられているかは、以下のムービーを見るとよく分かります。橋から響く音はまるでテルミンのようで、車の運転中でもはっきりと聞こえるほど大きな音を響かせています。

San Francisco Golden Gate Bridge LOUD Deafening Noise During High Winds - June 5, 2020 - YouTube


ゴールデンゲートブリッジが発する奇妙な音は、2020年6月6日(土)頃からゴールデンゲートブリッジを中心とする広い範囲で聞こえ始めました。同日、サンフランシスコに住むアルベルト・マルチネス氏は「誰かこの不気味な音が1時間続いている理由を説明してください」とコメントしており、ゴールデンゲートブリッジの音は1時間以上に渡って鳴り続いていたことが報告されています。


実際にゴールデンゲートブリッジを訪れていたマーク・クルーガー氏は「耳を痛め、耐えられないほど大音量です」と述べ、橋から鳴り響く音をムービーとしてTwitterに投稿しています。橋から遠く離れた場所からも橋の音が聞こえることが報告されており、近隣住民によると約5キロメートル離れた位置からも音が聞こえたとのこと。


ゴールデンゲートブリッジから奇妙な音が響くようになった原因は、改修された歩道の欄干にありました。欄干の改修により、ゴールデンゲート海峡の西側から東側に吹く強風が欄干を通過する際に音が鳴るようになってしまったというわけ。

ゴールデンゲートブリッジの広報担当者であるパオロ・コスリーチ・シュヴァルツ氏が発表した声明によると、「橋から聞こえてくる新しい音は、橋の強風対策を行う改修プロジェクトに由来する既知の必然的な現象です。改修プロジェクトは、橋が強風の影響を受けにくくすることを目的としており、将来にわたって橋の安全性を確保するために必要なものです」とコメントしており、音が鳴ることを承知で欄干の改修を行ったことが明らかになっています。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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