有人戦闘機と自律型無人戦闘機の空中決闘が2021年に行われる予定
アメリカ空軍が自律型の無人戦闘機の開発を進めており、2021年7月ごろに有人戦闘機と「決闘」させる予定であることが、責任者の会見により明らかになりました。
Aerospace Nation: Lt Gen "Jack" Shanahan, Director, Joint Artificial Intelligence Center, DOD CIO - YouTube
Air Force to Test Fighter Drone Against Human Pilot - Air Force Magazine
https://www.airforcemag.com/air-force-to-test-fighter-drone-against-human-pilot/
Manned Fighter To Face Autonomous Drone Next Year In Sci-Fi Movie-Like Showdown - The Drive
https://www.thedrive.com/the-war-zone/33866/manned-fighter-to-face-an-autonomous-drone-next-year-in-a-sci-fi-movie-like-showdown
この話は、国防総省・人工知能センターの責任者であるジャック・シャナハン中将がThe Mitchell Instituteのイベントで語ったもの。
空軍研究所は2018年に自律型無人戦闘機の開発を開始。開発目標は「18カ月後」だったとのことで、2020年6月時点でなお開発が進められていることから、やや遅れ気味であることが推測できます。
研究所のスティーブ・ロジャース氏によれば「まずは有人戦闘機にAI駆動の機能を統合するところから始める」とのことで、搭載する機体は最新機種ではなく、F-16のような「枯れた」機体になる見込み。
なお、シャナハン中将は「未来的な技術がすべて成功しているわけではない」とも述べており、自律型のシステムを開発するという点では先を行っている自動車業界の動きに注目。「何十億ドル(何千億円)もの投資をしている企業が複数あるにもかかわらず、まだレベル4の『特定の条件下での完全自動走行』ができる自動車も道路上に存在していない」と語り、自動車業界が学んだ教訓を活かすべきで、また、警告があれば耳を傾けるべきであるという認識を示しました。
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