新型コロナウイルスの影響で閉店していた中国のApple Storeが営業再開
ついに世界保健機関(WHO)からパンデミック(世界的流行)と認定された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、イタリアやスペインなどの欧州諸国で感染が拡大しているものの、感染源となった中国では流行が収まりつつあるというデータもあります。そんな中、さっそくAppleは一時閉店としていた直営店の営業を再開することを決めています。
Coronavirus: Apple China stores all open apart from four
https://www.cnbc.com/2020/03/10/coronavirus-apple-china-stores-all-open-apart-from-four.html
Apple says all of its retail stores in China will have reopened as of Friday - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/03/12/apple-stores-china-reopen/
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、Appleは2020年2月1日に中国にある直営店およびオフィスをすべて一時的に閉鎖すると発表しました。当初、閉鎖は1週間のみの予定でしたが、一部の店舗は2020年3月12日(木)まで閉店されていたものの、3月13日(金)になってついに営業が再開されています。
Apple Storeは中国に42店舗存在しますが、そのうち29店舗は2月24日までに営業を再開していました。そして、13日からはさらに9店舗が営業を再開し、合計で38店舗が営業を再開していますが、、営業時間自体は縮小されているそうです。なお、中国北西部の主要都市である天津に存在する3店舗および、上海西部の蘇州にある1店舗は引き続き閉店したまま。ニュースメディアのCNBCがAppleに対してなぜ4店舗のみが引き続き閉店となるのかコメントを求めたそうですが、返答は得られなかったとのこと。
中国はAppleにとって重要な市場であるため、新型コロナウイルスの感染拡大に合わせ、Appleは「次の四半期の売上は当初の見込みを下回る」という予想を打ち出しています。
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中国はAppleにとって重要な市場というだけでなく、iPhoneなどの端末を製造するための重要な拠点にもなっています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、iPhoneの製造を請け負うFoxconnの工場が一時閉鎖されることとなっており、iPhoneの生産ラインが大きな影響を受けたことは明らかです。ただし、Foxconnは投資家に向けて「既に生産ラインの50%が復旧しており、3月末までには完全な状態に復帰することができる」と語っています。
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