ハードウェア

驚異のバランスで荷物を積み下ろす車輪付き物流用ロボット「Handle」で完全に無人で倉庫内作業が進むデモムービー


運搬用の自動運転車などの物流技術を開発するOTTO Motorsが、キモいと話題の四足歩行ロボット「Spot」「SpotMini」やバク宙可能な人型ロボット「Atlas」を開発するロボット企業のボストン・ダイナミクスと提携し、倉庫内作業を完全無人化できるシステムの開発を行うことを発表し、概念実証デモをムービーで公開しています。

Boston Dynamics Partners with OTTO Motors to Coordinate Mobile…
https://ottomotors.com/company/newsroom/press-releases/boston-dynamics-partners-with-otto-motors-to-coordinate-mobile-robots-in-the-warehouse


「倉庫内作業の完全自動化」への第一歩として、OTTO Motorsは実際にロボットのみで荷物の棚卸しと運搬作業を行う概念実証デモをムービーで公開しました。

Handle / OTTO Integration - YouTube


広い倉庫の中央には認識用のコードが張られた荷物の棚があり、その回りを同じくコードが貼られた運搬用の自動運転車「OTTO SDVs」が走行しています。


OTTO SDVsが棚の前で停止。すると、ボストン・ダイナミクス製の物流ロボット「Handle」が棚の前へ移動し、段ボール箱を持ち上げます。Handleは2つの車輪を足代わりとしてスムーズに移動可能ですが、バランサーによって重心が安定しているので、重い荷物を持ってもひっくり返ってしまうことはありません。


そして、OTTO SDVsの上に積み上げました。OTTO SDVsに貼られた認識コードの上に荷物が重なって読み取り不可にならないように、Handleは器用に荷物を置く位置を調整します。


Handleが荷物を載せると、OTTO SDVsがくるりと旋回。


OTTO SDVs上の空いたスペースに、Handleが再び棚から卸した荷物を載せます。


荷物を載せ終わると、HandleはOTTO SDVsの動線からサッと撤収。そして、荷物を載せたOTTO SDVsが再び走行を始めました。


ボストン・ダイナミクスの製品エンジニアリング担当ヴァイス・プレジデントのケヴィン・ブランキスポア氏は「倉庫内作業を自動化するより柔軟なソリューションを提供するために、物流センターの注文を構築する異種ロボット群の概念実証デモを公開しました。お客様の期待に応えるため、Handleの機能を拡張し続け、OTTO 1500など他のロボットとの連携も最適化します」と述べています。

OTTO Motorsの共同設立者であるライアン・ギャリエピーCTOは「ボストンダイナミクスのような最先端ロボット企業との提携は非常にエキサイティングです。それぞれの分野のリーダーとして私たちの技術を応用すれば、まったく新しい分野のアプリケーションを開発することが可能です」と語りました。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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