自動かつ超絶繊細に荷物の積み降ろしができるボストン・ダイナミクスの物流用ロボット「Handle」
もはや「中に人が入っている」としか思えない華麗なジャンプを魅せるロボット「Atlas」や自分でドアを開けることができる四足歩行ロボット「SpotMini」などを開発するボストン・ダイナミクスが、物流用に開発した移動式ロボット「Handle」が動く様子をムービーで公開しています。
Handle Robot Reimagined for Logistics - YouTube
2つのホイールで動作するくの字型のロボットがHandleです。Handleは初期化およびパレットに対するローカライズが行われたあと、自動でSKUパレット上に荷物を積み上げたり、反対にパレットから荷物を降ろしたりすることが可能という、物流特化型のロボット。
荷物をつかんだままバックして……
2つのホイールで華麗に90度ターン
そして別のパレットの手前まで一気に加速&停止
荷物の積み下ろしはかなり繊細に行ってくれます。
パレットに積まれた荷物をラインに流すことも可能。
ラインに流す際は、なぜか荷物を一定の高さからボトリと落としていました。
パレット上に荷物を積み上げる際の様子をアップで見てみます。
荷物と荷物の間に一定の隙間があるくらいまでは一気に寄せて……
そこから荷物同士が触れるか触れないかくらいまでゆっくりと位置を微調整。
そして荷物を持ち上げるための吸盤のようなものがついたロボットハンドが離れます。
Handleに搭載されているビジョンシステムは、各パレットの手前に置かれたQRコード風のマークを基に個々のパレットの位置やHandleの位置を認識しているそうです。
ムービー中で登場するHandleが積み降ろししている箱には、約5kgの重りが入っているそうですが、Handleの設計上は15kgの荷物まで持ち運び可能とのこと。
Handleが取り扱い可能なパレットのサイズは縦1.7メートル×奥行1.2メートルのサイズまで。
そうこうしているうちにあっという間に複数のパレットからひとつのパレットに荷物を移してしまいました。
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