単語を当てるだけなのにプレイヤー次第で難度が上がるボードゲーム「ジャスト・ワン 完全日本語版」に最大人数7人で挑んでみた
みんなからヒントを集めて正解となる言葉を導き出すボードゲーム「ジャスト・ワン 完全日本語版」が2020年2月20日(木)から登場しています。一見簡単そうなゲームですが、一癖あるお題と、相手とヒントがかぶってはいけないというルールによって絶妙な難しさになっているジャスト・ワンを実際に遊んでみました。
ジャスト・ワン 完全日本語版 | ArclightGames Official
◆フォトレビュー
パッケージはこんな感じ。
プレイ人数は3~7人で対象年齢は8歳以上。プレイ時間は20分が想定されています。
内容物はイーゼル7本、カード110枚、フェルトペン7本、ルール説明書1冊。
イーゼルは交通系ICカードと比較するとこのくらいの大きさ。
片側にはカードを立てかけるための「かえし」がついています。
水性インクのフェルトペンは全部で7色。
キャップ部分がイレーザーになっており……
イーゼルに書いた文字を消すことができます。
カードには「ヒミツの言葉」となる単語が5つずつ書かれています。
◆7人で遊んでみた
ジャスト・ワンは3~7人でプレイ可能で、3人の場合と4人以上の場合でルールが少し異なります。今回は最大人数の7人で遊んでみました。各プレイヤーにはイーゼルとフェルトペンを1本ずつ配ります。
シャッフルしたカードから13枚を引いて山札を作ります。それ以外のカードはゲームから除外されます。
プレイヤーの1人が回答者となり、回答者は山札からカードを1枚引きます。
回答者はカードの内容を見てはいけません。回答者は自分以外のプレイヤーにカードが見えるようにイーゼルにカードを立てかけ、1~5の中から好きな番号を宣言。例えば「4」を宣言した場合は、「結婚」がヒミツの言葉になります。
他のプレイヤーは、回答者が「結婚」というヒミツの言葉を推理できるよう、ヒントになる言葉を1単語で考えてイーゼルに書きます。ヒントを考えるときにプレイヤー同士が話し合うことは禁止。実際に回答者以外の6人が考えたヒントは「墓場」「ケーキ」「ブーケトス」「しろむく」「嫁」「はかば」。「ブーケトス」が1単語になるのかは微妙ですが、今回はOKとしました。
6人中2人が「結婚は人生の墓場」と考えてしまうひどい有り様ですが、書いたヒントが誰かと同じだった場合は、そのヒントは無効となり回答者に見せることはできません。
というわけで、回答者は4つのヒントからヒミツの言葉を推理します。回答者はヒントを見て、回答するか、スキップするかを選択します。回答のチャンスは1回だけ。回答が正解だった場合は、カードを成功としてカウントします。不正解ならイーゼルに立てたカードと山札のカードをゲームから除外、スキップした場合はイーゼルのカードを除外します。
回答が終わったら、回答者は次のプレイヤーに移ります。山札が無くなるまでカードを引いて、お題の言葉を選び、他のプレイヤーはヒントを考えます。ジャスト・ワンはプレイヤー全員で協力して勝ち点を上げていくゲームなので、連続で正解して、13枚全て成功を目指すのがゲームの目的となります。
ヒントが他人とかぶってはいけないので、わかりやすく、かつ他人が考えなさそうな言葉をひねり出さないといけないというのがポイント。しかし、自分には分かるヒントでも、回答者に伝わらなければ意味がありません。例えば、あるお題に対するヒントが「身代わり」「武田信玄」「仲代達矢」「にせ者」となりました。6つのうち2つはかぶったので除外しています
回答者は4つのヒントの関連性が分からず混乱。中でも「仲代達矢」がよく分からなかったとのこと。
正解は「影武者」でした。「仲代達矢」は映画の「影武者」を指していたというわけ。しかし黒澤明作品に明るくなかった回答者には関連性が分からず伝わりませんでした。
かぶって除外されたのは「そっくり」というヒントでした。「そっくり」がヒントに残っていれば回答者にも伝わったのかもしれませんが、影武者といえば「そっくり」というような安易なヒントは他人とかぶりやすく、他人とかぶらないようにすればするほど、ヒントが難解になってしまいます。
難解になっても、回答者に共通点が伝われば問題ありません。あるお題のヒントとして書かれた「タッチ」「オルタナティブ」「流星群」「シャム」は……
回答者が「オルタナティブ」を見て「フタコイ?」と即座に理解したので、無事正解の「ふたご」を回答できました。タッチはマンガ「タッチ」、オルタナティブはアニメ「フタコイ オルタナティブ」、流星群は「ふたご座流星群」、シャムは結合双生児の別名である「シャム双生児」です。
◆3人で遊んでみた
3人プレイの場合のみ、1人あたりのイーゼルが2本になります。他のルールは4人以上と同じです。
3人プレイだと、ヒントは最大で4つとなるのですが、かぶってしまうとヒントは2つだけになってしまいます。あるお題に対するヒントは以下のようになったのですが、「ラブライブ!」がかぶってヒントは「デザイン」と「下水道」だけに。
「下水道」と「デザイン」では回答者には伝わりませんでした。ヒントが減ると難度がぐっと上がります。
正解は「マンホール」でした。「ラブライブ!」は、静岡県沼津市に設置されているオリジナルカラーマンホールを指しています。これもラブライブ!に明るくないと分からないので、アニメ好き同士でのプレイでは盛り上がるかもしれません。
また、1人が2つヒントを出すので、ヒントの内容もかなり偏ったものになる場合もあります。あるお題のヒントとして出た「キッド」「格闘」「闘将ダイモス」「大山
キッドは映画の「ベスト・キッド」、格闘は「格闘技」、「闘将ダイモス」はアニメ、「大山倍達」は空手家であり極真会館の設立者、ということで「カラテ」が正解でした。回答者がアニメや映画に明るかったので共通点が伝わったものの、プレイヤーでない編集部員からは「大山倍達が分からない」という声もあり、人を選ぶヒントになってしまうこともありました。
また、カードが見えない回答者がランダムにお題となる単語を選ぶのも盛り上がるポイント。今回のプレイヤーには映画好きが多かったので「ターミネーター」を選んでほしいところでしたが、残念ながら回答者は別の番号を選び、プレイヤーからため息が漏れる場面もありました。
ヒントを出し、回答を続けるにつれ、誰がどんなヒントを出す傾向にあるのかが段々分かってきます。ヒントを出す側だけでなく、回答者も相手の傾向を把握し、意図を掴んで正解を推理して全問正解を目指す……というのも、もちろん一つの楽しみ方ですが、大喜利っぽくあえてひねったヒントを出すという違った遊び方もできるゲームでした。
「ジャスト・ワン 完全日本語版」は税抜2800円で購入でき、Amazon.co.jpでは記事作成時点で税込3057円で購入可能となっていました。
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