微生物から銀河まで何にでもなれるシミュレーション「EVERYTHING」で宇宙の果てからミクロの世界まで旅をしてみました
私たちの体は原子でできていますが、原子を構成する原子核とその周りを回る電子は太陽の周りを回る太陽系そっくり。そんな太陽系が無数に浮かぶ宇宙も「ひょっとしたら誰かの体を形作る原子の一部かも……」というような想像を一度は巡らせたことがある人にオススメなのが、2020年2月13日にNintendo Switchでリリースされた「EVERYTHING」です。原子・微生物・動物・惑星・次元を越えた存在など何にでもなれる究極のオープンワールドが体験できるとのことなので、実際にプレイして無限の世界に飛び立ってみました。
EVERYTHING - out now on PS4, PC, Mac & Linux
http://www.everything-game.com/
以下のムービーを再生すると、EVERYTHINGがどんな感じのゲームか分かります。
Switch版「EVERYTHING」はウマが回転を始める衝撃のスタート - YouTube
ゲームを開始すると、一筋の光が見えました。
やがて光は動物の姿へと変化。最初にプレーヤーが生まれ変わったのは、ウマでした。何回かプレイしたところ、ホッキョクグマやチンパンジーなどになったので、どんな動物からスタートするかはランダムで決まるようです。
操作が可能になると、ウマがいきなり回転を開始。このゲームでは、ある程度の大きさの動物は大抵回転しながら移動します。
このゲームには、明確な目的や敵キャラクターは存在しません。少し移動すると、六角形のようなアイコンが出ている木を発見したので、近づいて「Aボタン」で話しかけてみます。
すると、木と会話することができました。ゲーム中では、生き物であるなしにかかわらずいろいろな「モノ」が登場し、その一部は話しかけることが可能。特に、ゲーム開始後はこの六角形のアイコンが浮かんだモノに話しかけることで、さまざまな能力がアンロックされていきます。
さっそく、同じウマの前で「Yボタン」を押して、アンロックされた「サソウ」を使ってみます。
すると、ウマの群れになることができました。
しばらく仲間と草原を駆け回って遊んでいたところ、今度は小さな生き物へと転生する「サガル」能力を獲得。使用するには、上の方にある丸いアイコンの左側に、左向きの三角形が表示されたタイミングで、「ZLボタン」を押し込みます。
すると、丸いアイコンが大きな照準のようになるので……
Joy-Conの左スティックでそばにあった草に照準を合わせて、「ZLボタン」を離します。
すると、ウマから草に生まれ変わりました。草は回転する代わりに、新しい株を生やしながら移動します。
草を操作して大木のそばに近寄ると、今度は丸いアイコンの右側に右向きの三角形が表示されました。これは、「サガル」とは逆に大きな生き物に転生する「アガル」が使用可能になったことを意味します。
先ほど「サガル」をした時と同じ要領で、今度は「ZRボタン」を押し込みつつ大きな木に狙いを合わせると……
雄大な巨木になることができました。このように、目に付いた生き物などに次々と生まれ変わって、仲間と触れ合ったり大地を動き回ったりしていくのが、このゲームの基本的な流れです。
EVERYTHINGで「アガル」や「サガル」ができるのは、目に付いた生き物だけではありません。ある程度巨木として過ごすと、丸いアイコンの上部に上向きのアイコンが出るので、「ZRボタン」を押して……
大きな透明の三角形に照準を合わせます。
すると、大陸になりました。このように、「アガル」や「サガル」を繰り返して、さまざまなスケールで登場するいろいろな「モノ」に転生することができるのが、EVERYTHINGの特徴です。
さらに、EVERYTHINGではどこまでも大きくなったり、小さくなったりすることが可能です。大陸の上のスケールに「アガル」と、惑星になりました。
惑星として宇宙をさまよっていると、リングを持った別の惑星と遭遇。
さっそくリングの惑星になってから……
「サガル」で惑星の中に入ってみます。
すると、砂の惑星に生えた1本の木になりました。
今度は、惑星の上を目指していきます。砂の惑星に戻ってから太陽になって……
太陽から惑星系へ。
惑星系の次は銀河になることができました。銀河のさらに上へと進んでいくと……
極小の量子が飛び交う世界に浮かぶ、「フィードバックスフィア」という一次元に存在する概念になりました。
量子の世界の上に「アガル」と、次はミクロの世界の分子や……
空気中をただよう微粒子になりました。こうして、スケールを変化させながら無限ループで「アガル」「サガル」を繰り返していきます。
ゲーム中には、まれに「◎」のようなアイコンを浮かべたモノが登場します。
話しかけると、「存在するモノ」というようなタイトルが表示されるので、「Aボタン」を押します。
すると、何やら講義が始まりました。この講義は、哲学者アラン・ワッツの肉声のスピーチです。音声は英語ですが、日本語字幕でも読むことができます。
というわけで、哲学者のスピーチにいざなわれつつ、ありとあらゆるモノに転生してみたのが以下のムービーです。
Switch版「EVERYTHING」は微生物・惑星・銀河・エイリアン・一次元の概念など何にでもなれる - YouTube
細菌
宇宙探査機
果ては、地球とは異なる文明が存在する惑星で繁栄する、バクテリオファージのような生物にまで、何にでもなることができました。
さらにゲームを進めていくと、なぜか巨大なタマネギが浮かんだ謎の異次元に突入。
この場所は、「宇宙の端っこにあるそれっぽい何か」だとのこと。
それでもなんとか脱出すると、スタート時と同じ光が見えました。
光はさまざまな場所や……
時代を超えて旅をします。
最後には、一番最初に登場したウマに戻りました。
ここでやっとチュートリアルが終了。めくるめくEVERYTHINGの世界が始まります。
というわけで、実際に次々といろいろなモノに変身してみたムービーが以下。再生すると、実際にミクロの世界から銀河・太陽・宇宙探査機・惑星・灯台・大陸・木へと変身している様子を見ることができます。
Switch版「EVERYTHING」で次々と物体に変身してみた - YouTube
◆まとめ
EVERYTHINGは行き止まりやゴールが存在せず、ありとあらゆるスケールで、さまざまモノになることが可能な究極のオープンワールドゲームです。最初は何をすればいいのか戸惑いますが、一度慣れれば「地面に落ちている抜け毛」や「ブラックホール」など、普通のゲームではまず操作対象にならないさまざまなモノになって旅をするという不思議な体験をすることができます。
ゲームをある程度進めてチュートリアルをクリアすると、任意のモノになったり、モノのサイズを変更したりする能力がアンロックされるので……
宇宙を旅するウサギの群れや……
砂漠に出現した巨大ナスになるといった、シュールな楽しみ方も可能。
操作をせずに数秒経過するとオートプレイで勝手に動き出すので、コントローラーを置いて生き生きと動き回るさまざまなモノを観察するのもアリです。
「EVERYTHING」は2020年2月13日からNintendo Switch版が購入可能なほか、PlayStation 4やSteamでもプレイ可能で、記事作成時点での価格はいずれも税込1480円です。
Everything|Nintendo Switch|ダウンロード購入|
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000024048
Everything | 公式PlayStation?Store 日本
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0122-CUSA17867_00-EVERYTHINGPS4000
Steam:Everything
https://store.steampowered.com/app/582270/Everything/?l=japanese
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