レビュー

科学と魔法を駆使してアイテムを収集・製作し、奇妙な世界をサバイバルする「Don’t Starve」レビュー


ある科学者が「知識がほしいか……?ならばくれてやる!」という悪魔からの誘いに乗った結果、自らが作った機械と魔法の力が融合してしまい、奇妙な生き物がうろつく謎の荒野にテレポートされてしまったことから、科学と魔法の力を駆使してサバイバルするアドベンチャーゲームが「Don't Starve」です。荒野に落ちているアイテムを収集してサバイバルに必要なものを製作していくシステムとなっており、Steam版でも飛び抜けた高評価を得ているため、日本語にローカライズされているPS4版をダウンロードして実際にプレイしてみました。

Don’t Starve: Console Edition | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/software/title/jp0142cusa00408_00dontstarveps4v01.html


「なぜ奇妙な世界でサバイバルを送るハメになったのか?」ということが1分30秒でわかるアニメーションは、以下から見ることができます。

「Don't Starve」の世界観がわかるプロローグはこんな感じ - YouTube


Don't Starveを始めるには「プレイする!」を選択。


全部で4つあるスロットから「新しいゲーム」を選びます。


「スタート」を押せばすぐさまゲームが始まりますが、その前にキャラクターや難易度を設定することが可能。


最初に選べるキャラクターは悪魔に魂を売り渡した科学者「ウィルソン」のみ。すごいヒゲが生えるそうです。


「世界」を選択すると難易度の調整画面になり、最もノーマルな「デフォルト」


食べ物などの出現率が少なくされている「デフォルト・プラス」


デフォルト設定で暗闇から始まる「消灯」の3種類に変更することができます。アイテム・天候・動物などの出現率は個別に変更することも可能。


というわけで設定を済ませたら、「スタート」でゲームを開始します。


すると主人公が放り出されることになる世界の地形や出現するアイテム・動物などがランダムで構築され……


謎の世界で横たわるウィルソンと、彼を送り込んだ悪魔が映し出されます。


「夜が来る前に何か食べる物を見つけた方がいい」とのこと。


PS4版の操作方法はこんな感じ。


スタート時のウィルソンは何も持っていないので、悪魔の言うとおり食べ物など役に立つアイテムを探しに行く必要あり。右上に「時間」と3種類のパラメータが表示されており、黄色が「空腹値」、赤色が「体力」、オレンジが「正気(SAN値)」で、空腹値がゼロになると体力が減り、体力が無くなると死亡します。正気度が少なくなると周囲の景色がゆがんで見えたり、幻覚が見え始めるので、3種類のパラメータを減らしすぎないように行動する必要があるわけです。


周囲にあるアイテムに近寄ると、「調べる」や「取る」などの選択肢が表示されます。花で「調べる」を押してみると、「こぎれいだが、よくある労働者の匂いがする」と役に立つのかよくわからないメッセージが表示されました。


草の横で「取る」を押してみると……


画面下にあるアイテム欄に「芝を刈る」というアイテムが追加されました。こんな感じで必要な素材や食べ物をゲットしていくことで、不思議な世界で生き延びていけるようになります。


そこら中にウサギなどの動物がおり、近づくと「攻撃する」が可能。捕まえて食べたいところですが、ウサギは近づくと逃げてしまうので、攻撃が当たらず素手では捕まえることができず。


ウサギを捕まえるには「小枝」×2、「芝を刈る」×6で作れる「罠」が必要。罠は地面に置いて「にんじん」をセットすると機能するため、ウサギの巣の近くに仕掛けておけば、ウサギから「肉」を作ったり、暖かい洋服を作れるようになります。


岩や木などは「斧」や「つるはし」を製作しないと採取できないようになっており、手持ちのアイテムによって選択肢が増えるものもあります。例えば斧を作るには「小枝」×1、「フリント」×1が必要で、必要な素材を持っていれば「建設する」からアイテムを製作可能です。


出来上がった斧を装備した状態で常緑樹に近づくと、「切る」の選択肢が表示されており、何度か切るを繰り返すと「丸太」や「松ぼっくり」などをゲットできます。


実際に素材を集めてサバイバルに必要なアイテムを製作している様子は、以下のムービーを見るとよく分かります。

「Don't Starve」で素材を集めたり道具を製作する様子はこんな感じ - YouTube


なお、時間の経過とともに周囲が暗くなっていくのですが、深夜になると何も見えなくなります。


この状態のまま対処しないでいると、暗闇で何者かに攻撃されてしまい、高確率で死亡してしまうので要注意。


暗闇に対処するには「芝を刈る」×3、「丸太」×2で作れる「キャンプファイアー」を準備すればOK。


炎は時間とともに小さくなりますが、「丸太」「芝を刈る」「松ぼっくり」「木炭」などで「燃料補給する」を選択すれば、炎の勢いを回復させることができます。つまり、1日目にやらなくてはいけない作業は、「小枝」×1、「フリント」×1を集めて斧を作り、「丸太」×2、「芝を刈る」×3を集めてキャンプファイアーを作ることと、一晩を越せるだけの燃料になるアイテムを集めておくこと。1日くらいなら何も食べなくても空腹値は3分の1ほどしか減りません。


炎があれば食べ物を調理することが可能になります。調理した肉を食べると空腹値とともに正気度のパラメータが回復するので、肉は生のまま食べないようにしましょう。


真っ暗になる前にキャンプファイアーを設置する様子は以下のムービーに収録しています。

「Don't Starve」では暗くなる前に明かりを点さなければならない - YouTube


なお、正気度が下がりすぎると激しい幻覚が見え始め、見えているものが危険なものか判断できなくなったり、ウサギの肉を焼くとモンスターの肉になったりするため、正気度のパラメータは常に高めに保っておく必要があります。正気度のパラメータがゼロになって幻覚が見えまくっている状態は、以下のムービーから見ることができます。

「Don't Starve」で幻覚が見えまくっているところ - YouTube


なんとかサバイバルして数日間を生き残っていたところ、主人公が「姿を見せろ!」と叫び出すことがあります。正気度の低下による幻覚かと思っていたら、猟犬の群れに追い回されることになったのですが、その時のムービーは以下から見ることができます。猟犬の群れは定期的に襲撃してくるので、対処ができていないと延々と逃げ続けるハメになります。

「Don't Starve」で突如として猟犬が出現 - YouTube


フィールドには近づくだけで攻撃してくるモンスターやクモなどもおり、殺されてしまうとゲームオーバー。生存した日数に比例して経験値をゲットでき、レベルアップすると……


次回のスタートから使える新キャラクターがアンロックされていきます。キャラクターごとにステータス・持ち物・特徴などがあり、例えば今回アンロックされた少女「ウィロー」は、最初から「かっこいいライター」を持っており、簡単に木や草に放火することができます。また、炎によるダメージを受けないほか、正気度が低下すると勝手に放火してしまうという特徴を持っています。


このように何度もゲームオーバーを繰り返して経験値をためていくわけですが、死んでしまうとイチからのスタートになってしまいます。ただし、フィールドにランダムで設置されている「タッチストーン」を発見して「稼働させる」を押しておけば、一度死んでもこの場所から復活可能。


また、より生存日数を伸ばすには「黄金のナゲット」×1、「丸太」×4、「岩」×4で作れる「科学機械」が必要になります。設置するとその周辺でのみ、アンロックされていないアイテムを製作できるようになります。


科学機械はいろいろな素材が手に入りやすい場所に設置するのがベターで、そこにキャンプファイアーより燃料の効率が良くて何度も使える「石炉」や、野菜を育てられる「畑」などを作ることで、安定した生活を営めるようになります。


さらに外敵の侵入を防ぐため、「わらの壁」を作っていると……


なんと突如として雷が落下、あっという間に全焼してしまいました。ひどすぎる……。


めげずに何度もゲームを繰り返していくと、キャラクターもどんどんアンロックされていきます。今回は満腹時に攻撃力が高くなるも暗闇で正気度の低下が早い「ウルフガング」と、死んだ双子の姉妹アビゲイルを召喚できる「ウェンディ」をアンロックすることができました。どのキャラクターを使うかという楽しみが増えていくので、死んでもモチベーションをごっそりえぐられることはなく、ついつい長時間プレイしてしまうゲームとなっています。


また、生存が楽になって行動範囲が広がると、思いがけず謎の施設を発見したり……


プロローグで登場するこの世界に来る原因となった悪魔の機械である「Maxwellのドア」を発見することも。「稼働させる」を選択すると、全部で5つあるというさらに険しい他の世界にテレポートすることができます。どの世界に行き着くかはランダムで、持ち物はゼロからスタート。ただし、死んだ場合はMaxwellのドアに戻るとのことです。


実際に「Maxwellのドア」からテレポートして、火がないと体力が減っていく極寒の雪の世界でサバイバルする様子は以下のムービーから見ることができます。

「Don't Starve」でMaxwellのドアを発見、厳しい雪の世界にテレポート - YouTube


なお、「Don't Starve」はよくあるリアリティを追求した無人島サバイバル系のゲームとはひと味違い、ファンタジーな要素がふんだんに盛り込まれています。シンプルなグラフィックとは裏腹にかなりやり込めるゲームシステムとなっており、レビュー用のプレイのはずが、気がつくと一気に何時間もプレイしてしまうほど中毒性高めのゲームとなっていました。なお、ダウンロード版はPlayStationStoreで税込1576円で販売中です。

Don't Starve: Console Edition(PS4) | PlayStation®Store 日本
https://store.playstation.com/#!/ja-jp/ゲーム/don't-starve-console-edition/cid=JP0142-CUSA00408_00-DONTSTARVEPS4V01

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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