ペラリーンな紙の世界のかみサマになれるペーパークラフト満載のPS4向け雰囲気アクションゲーム「Tearaway PlayStation 4」をプレイしてみました
「リトルビッグプラネット」シリーズなど手がけるイギリスのゲーム会社メディアモレキュールが開発を行い、2013年にPlayStation Vita向けに発売されたゲーム「Tearaway ~はがれた世界の大冒険~」が生まれ変わってPlayStation 4に登場しました。PS Vita版はBAFTAや、SXSWゲーム賞、E3などで数々の賞を受賞し国内外で評価が高く、PS4版ではタッチパネルやライトバー、カメラを駆使した操作でDUALSHOCK 4の機能を使いまくるという他のゲームとは一線を画したタイトルになっているとのことなので、実際にプレイしてみました。
Tearaway PlayStation 4 | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/software/title/pcjs50007.html
「Tearaway PlayStation 4」のたくさんある魅力を語るのは難しいですが、以下のムービーを見るとゲーム性や世界観が何となくわかります。
「Tearaway PlayStation 4」のピタゴラスイッチっぽいステージをプレイしてみました - YouTube
「Tearaway」はプレイヤーが「かみサマ」となり、スクラッピーというモンスターによってめちゃくちゃになってしまった紙の世界を小さな旅人と共に冒険し、メッセージを現実世界に届けるというお話。「現実世界=かみサマ」ということで、小さな旅人が届けたいというのはかみサマ、つまりプレイヤーに向けた特別なメッセージになっています。プレイヤーがかみサマとなり、旅人を操作して一緒に助け合いながらゲームを進めていきます。
ゲームが始まったら一緒に冒険をする旅人の「アトイ」と「イオタ」から1人を選択。
ここで早速「Tearaway」ならではの操作が登場。コントローラーの「L2orR2」を押すと画面に光が出現し、この光はコントローラーの動きに合わせて移動します。
その光をイオタに合わせて……
テガミの切手の部分に持っていきボタンを離せばOK。「コントローラーを動かす」という操作は「Tearway」で頻繁に出てくる操作方法で、他のPS4のゲームではあまりないので新鮮な感じがします。
お供の旅人を選んだら、いよいよ紙の世界の冒険がスタート。
ペラッとした紙に命が吹き込まれたような紙の世界はなんだかちょっと暗い感じ。
その理由は、はがれた太陽の隙間からスクラッピーと呼ばれるモンスターが出てきて、紙の世界で暴れて光が弱くなってしまったから。
紙の世界はところどころ色を失って、画像の赤枠のように新聞紙のような柄がプリントされた状態になってしまっています。失った色をかみサマであるプレイヤーが取り戻してあげます。
色を取り戻すには、「L2orR2」を押したままコントローラーを動かして、画面の光を当てるだけ。コントローラーを動かしながら光をあてて色を取り戻すのは、何だか本当に紙の世界を操る神様みたいな感じです。
紙の世界の住人はスクラッピーに困っている模様。
ということで練習がてらに広場で暴れているスクラッピーを倒すことになりました。
スクラッピーを退治している様子は以下のムービーから確認可能。コントローラーを動かしながらスクラッピーをポイポイするのを見ると、Tearawayの操作感がわかるはずです。
「Tearaway PlayStation 4」で光の力を使ってスクラッピーを退治 - YouTube
画像の赤枠の中にいるのがスクラッピーで、何もしないとプレイヤーのことを追っかけて攻撃してきます。
そこで「L2orR2」を押してスクラッピーの付近を照らすと、スクラッピーを光に吸い寄せることができます。
そのままコントローラーを傾けてスクラッピーをまとめて穴へポイッとすれば退治完了。
スクラッピーを退治したことで、住人からの期待を背負うことになったイオタ。
なお、旅の道中にプレゼントを発見することがあります。赤のプレゼントはタッチパッドを押し込むと……
中身をゲット可能。プレゼントの中にはペーパークラフトや、ゲーム内でお金のような役割を持つ紙のかけらが入っています。
ただし、青のプレゼントはサイドチャレンジをクリアしないと開くことはできません。
今回のサイドチャレンジは、ホリネズミをゴールに投げ込むというもの。
イオタの右側にいるのがホリネズミ。ヨチヨチしているのがとてもキュートです。
イオタを操作してホリネズミに近づいて「□」を押すとホリネズミをヒョイッと持ち上げることができます。
持ち上げたホリネズミを「□」を押しゴールに向かってエイヤと投げこめばOKです。
ゴールの前に星の柄がついた板がありますが、星の模様はその上に立ったりモノを置いたりすると跳ね返す力を持っています。今回の場合だと、星の模様にホリネズミを投げて反射させてゴールに入れる必要がありました。
ホリネズミを3つのゴールに入れるとチャレンジクリアで、青のプレゼントが開いて紙のかけらをゲット。サイトチャレンジは最初のうちこそチュートリアル的な意味がありますが、後半になるにつれて難度が上がり、ところどころ熟考しないとクリアできないこともありました。
ストーリーを進めると、イオタの顔を自由にデコレーションできるようになります。目・口・鼻などさまざまなパーツを選択して思い通りの顔を作れるというわけ。
口のパーツの中から好きなものを選んで、コントローラーを傾けたりしながら移動させてイオタの顔に貼り付けます。顔のパーツは紙のかけらと交換することでどんどん増えていくので、ゲームを進めれば進めるほど選択肢が広がるというわけ。
こんな感じの顔にしてデコレーション終了。
顔をデコレーションしてしばらく道なりに進んで行くと、何やら舞台と客席がある劇場のようなものを発見しました。
舞台に立っていた人に話を聞いたところ、舞台のスポットライトなどが壊れてショーを始められないとのこと。「ライトなら持っています!」ということで、「L2orR2」を押して明るく照らしてあげました。
コントローラーを動かしてスポットライトを当てると観客へのあいさつが始まります。
観客へのあいさつが終わると楽屋へ案内してくれました。ところが、楽屋でもリスが「かんむり」をスクラッピーに盗まれて困りたおしています。
困っている人を助けるのはかみサマのお仕事。ということで「かんむり」をペーパークラフトで作ってリスにプレゼントします。ペーパークラフトと言っても簡単で、コントローラーのタッチパッドを指でなぞるようにして「かんむり」を描くだけ。
タッチパッドで「かんむり」を作っている様子は以下のムービーから確認できます。
「Tearaway PlayStation 4」でタッチパネルを使ってペーパークラフト - YouTube
かんむりを黄色で描いてピンク・青・緑の模様もつけてみました。
最後に大きさや向きを調整してリスの頭に載せてあげます。
かんむりをリスにあげたお礼にカメラの機能が解除されました。
タッチパネルをタッチしてピントを合わせて「R2」でシャッターを押します。
撮影した写真は保存して後で見たり、公式サイトのTearaway.meにアップロードしてシェアしたりも可能。カメラに使うレンズも広角レンズやズームレンズ、高速レンズなどさまざまなタイプが用意されているので、紙の世界の風景やキャラクターをパシャパシャ撮りまくるという楽しみ方もあります。
また、話題の自撮りをすることもでき、ポーズをとるイオタが何とも言えないかわいさです。
リスを助けてストーリーを進めていくと、作ったかんむりと撮影した写真が飾られており、うれしい気分になりました。
ここまでがチャプター1の「ふしぎな石」で、ここからはチャプター2の「リンゴの森」がスタート。
リンゴの森をプレイしている様子は以下のムービーから確認できます。
「Tearaway PlayStation 4」でリンゴの森をプレイ - YouTube
リンゴの森ではドラムスキンという新しいギミックが登場。
ドラムスキンはジャンプできないイオタを高く飛び上がらせるギミックで、イオタをドラムスキンの上にのせた状態でタッチパッドを押し込むと……
ボヨーンとジャンプ。
ドラムスキンをうまく使って進めていくのがリンゴの森です。
リンゴの森でドラムスキンを駆使しながらクリアしていく様子は以下のムービーから確認できます。
「Tearaway PlayStation 4」でドラムスキンの仕掛けをプレイ - YouTube
リンゴの森を進めていくとまたもやスクラッピーが登場。光の力を使って退治してやります。
リンゴの森でスクラッピーを退治しているところは以下のムービーから確認可能。
「Tearaway PlayStation 4」のリンゴの森でスクラッピー退治 - YouTube
スクラッピーを退治すると、なんと色や光が戻ってリンゴの森がカラフルになり、お祭り状態に。
お祭り騒ぎのリンゴの森で巨大なレコードプレーヤーを発見。タッチパネルを触ると、何とスクラッチすることができました。レコードを止めると、ゲーム中の音楽が止まり、タッチパネルをこするとキュキュキュッとDJ気分に。「Tearaway」はアクション以外にもさまざまな遊び心あふれる要素が詰まりまくっていて、プレイしていると新しい発見がたくさんあります。
巨大なレコードプレーヤーでスクラッチしている様子は以下のムービーから確認できます。
「Tearaway PlayStation 4」でレコードをスクラッチ - YouTube
上述以外のところでもレコードプレーヤーが出てくるのですが、レコードの真ん中には、どこかのCEOがプリントされています。これは、PS4に接続した「PlayStation Camera」に映っている映像。ゲームのプレイ中にはときどきカメラを利用するシーンがあり、PS4の機能を駆使しまくりです。
なお、平和が戻ったリンゴの森には巨大な×ボタンがあって……
ボタンの上にのって×ボタンを押すとイオタがジャンプを習得。
これまでは歩くだけだったのですが、ジャンプが加わることでより多彩なアクションを楽しめるようになりました。
チャプター3はこもれび牧場。
こもれび牧場を始める前に、紙のかけらがたまっていたので新しい顔のパーツを購入して顔のデザインを変えてみました。
こもれび牧場では紙のブタと出会い一緒に冒険することになります。
紙のブタの上にのって爆走しながらコースをクリア。
ブタにのってこもれび牧場を駆け回っている様子は以下のムービーから確認可能です。
「Tearaway PlayStation 4」でブタにのってこもれび牧場を爆走 - YouTube
その後も、ひげを失った人にペーパークラフトでひげを作ってプレゼントしてあげたり……
タッチパッドでプレイヤー自ら風を操って進めるステージに遭遇したりします。
タッチパッドをフリックしながら風をビュンビュン吹かして進んで行くステージの様子は以下のムービーから確認可能。
「Tearaway PlayStation 4」のタッチパネルで風をおこしながら進むステージ - YouTube
また、チャプターを進めるたびに新しいアクションを習得していきます。これは、イオタがモノをつかむと……
画面にエフェクトがかかり、プレイヤーに向かって投げられるようになるアクション。
プレイヤーに向かってどんぐりを投げつけると……
そのどんぐりをプレイヤーが撃てるようになります。青や赤色の的に狙いをつけて……
タッチパネルをフリックしてドングリを発射。
的に命中し、その勢いでイオタをジャンプさせてギミックをクリアしていくというわけです。
どんぐりを発射するアクションを使いまくるピタゴラスイッチっぽいステージをプレイしている様子は以下のムービーから確認可能。
「Tearaway PlayStation 4」のピタゴラスイッチっぽいステージをプレイしてみました - YouTube
「Tearaway PlayStation 4」はゲームを進めていくと、DUALSHOCK 4の機能を使った新しいアクションを習得していき、覚えるたびに新鮮な驚きがあります。タッチパッドやモーションセンサー、「PlayStation Camera」を使った操作は、無理矢理詰め込んだ感がなく、よく考えて作られているのを実感できるほどで、特殊な操作とステージに登場するゲームのギミックのバランスが絶妙です。アクションゲーム以外にも、自分で作ったペーパークラフトがゲームの中に登場したり、キャラクターの顔をデコレーションできたりするのは、プレイヤーをうまくゲームの世界に取り込んでいるなという感じで、小さな子どもから大人まで誰しもが楽しめるゲームになっています。
なお、「Tearaway PlayStation 4」はAmazonで税込4730円で販売中です。
Amazon.co.jp: Tearaway PlayStation 4: ゲーム
また、「Tearaway PlayStation 4」のDL版は税込4212円でパッケージ版より少しお得になっています。PS PLUSに加入していると、10月13日(水)までの期間限定でさらに10%オフの税込3791円で購入可能です。
Tearaway PlayStation 4(PS4) | PlayStation®Store 日本
https://store.playstation.com/#!/ja-jp/cid=JP9000-CUSA02233_00-TEARAWAYUNFOLDED
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