不思議のダンジョンを冒険して滅亡へのタイムリミットに立ち向かうコマンドバトル「MISTOVER」プレイレビュー
街に迫る大きな竜巻「絶望の柱」から逃れるために、入るたびに地形が変わるダンジョンを攻略し、パーティを組んで戦略を練ってバトルする「MISTOVER」が2019年10月10日(木)からNintendo Switch、PlayStation 4、Steamで登場しています。滅亡までのタイムリミットが設けられていたり、パーティメンバーが死んだら2度と生き返らなかったりと、かわいい絵柄からは想像できない生々しさと緊迫感があるゲームとのことで、実際に遊んで緊迫感を味わってみました。
MISTOVER(ミストオーバー) | ARC SYSTEM WORKS
https://www.arcsystemworks.jp/mistover/
「MISTOVER」をプレイするとどんな感じになるのかは以下のムービーを見るとわかります。
滅亡の運命を変える「MISTOVER」ダンジョン「霧の森」探索 - YouTube
スタート画面はこんな感じ。
ゲームを開始する前に難易度を「やさしい」「ふつう」「むずかしい」の3つから選択できます。
難易度を選択してゲームをスタートすると、いきなりバトルからスタート。バトルはターン制のコマンドバトルで、初期パーティは「パラディン」「シャドーブレード」「シスター」の3人でした。
スキルから技を選んで敵に攻撃します。初期スキルはランダムとなっており、このパーティにいるパラディンの初期スキルはこんな感じでした。
味方、敵ともに縦横3列の陣形を組んでバトルを行います。スキルによって使用可能な位置や技の範囲が異なり、たとえば「ホーリースマイト1」という技なら、キャラクターが味方陣形の前列、中列(赤枠部分の白色に塗りつぶされている部分)にいる場合のみ、敵陣形の前列、中列(赤枠部分の赤色に塗りつぶされている部分)にいる敵に攻撃できます。
バトルが終わると一行は「アテム」と呼ばれる街へ向かいます。アテムは「絶望の柱」と呼ばれる巨大な竜巻によって滅亡の危機にさらされています。
アテムの街で、調査団に入って絶望の柱を調査するのがプレイヤーの使命。街では各施設をメニューから選択して移動します。各施設ごとにできることが異なります。
調査本部では、調査団のメンバーを雇用することができます。
調査に行くには最低5名のメンバーが必要で、お金を払うことで雇用が可能。「パラディン」「シャドーブレード」「シスター」のほか、「ウィッチ」「ロウニン」「グリムリーパー」などの職種があります。
アイテムを買うことができる「ショップ」や調査中に獲得したアイテムを保管できる「倉庫」など、街で万全の準備をしてから調査に向かいます。
調査の依頼は「執務室」で受けることができます。依頼を受けることでダンジョンを探索し、ストーリーを進めることができます。
依頼を受注したら絶望の柱へ向かいます。序盤で探索できるのは「霧の森」だけですが、ストーリーを進めるごとに探索エリアは広がっていきます。
ダンジョンに入る前にパーティの陣形と持って行くアイテムを決める画面に移ります。
陣形を決めている最中、パーティメンバーがよくしゃべります。それぞれ個性があるので、どんなことを話すのかは実際に聞いて確かめてみてください。
ダンジョン内はこんな感じ。濃い霧に覆われており、まるで夜のように真っ暗。
右上の赤いゲージは満腹度、黄色いゲージは光輝度で、どちらも時間経過で減少します。満腹度が0になるとパーティメンバーのHPが減少するなどのデメリットがあり、食料アイテムで満腹度を回復する必要があります。
光輝度は少なくなるとともに視界が狭くなります。0になるとこんな感じで、周りの様子が分からなくなっていまいます。
光輝度はアイテムでも回復できますがダンジョン内にある「光花」に触れることでも回復できます。
ダンジョン内では「リーダースキル」と呼ばれる技を使用できます。たとえば「パラディン」なら、特定の障害物を破壊する技を使用できます。なお、満腹度が0のときは使用できません。
ダンジョン内の敵はシンボルエンカウントで戦います。赤枠内の幽霊のようなものが敵で、バトルが始まるまで敵の種類や数は分かりません。倒しても一定時間が経過すると復活します。
ダンジョン内にはワナが張り巡らされており、ワナにかかると状態異常になってしまうこともあります。
赤枠の青い紋が描かれた石がダンジョンの出口。満腹度が1以上ならダンジョンを脱出できます。
無事にダンジョンから出ることができれば、探索完了時に経験値を獲得できます。探索途中でリタイアすることもできますが、その場合は経験値、お金やダンジョン内で手に入れたアイテムは手に入りません。
そして、ダンジョンの攻略状況が「滅亡の時計」に反映されます。滅亡の時計は世界が滅亡するまでの時間を表しており、長針が一番上を指すとゲームオーバー。ダンジョン内で「パーティメンバーが死んだ」「倒していないモンスターがいる」「取り逃した宝箱がある」といった行動をすると時計の針が進んでいきます。
針が進むと……
絶望の柱は威力を増し、街もただならぬ雰囲気になっていきます。
探索エリアもおどろおどろしい雰囲気。
長針が一番上に来てしまうと……
街が絶望の柱に飲み込まれてしまってゲームオーバー。ゲームオーバーにならないためにもダンジョンは入念に攻略し、1回の探索をいかに取りこぼしなく進められるかが重要となります。
ダンジョンを効率良く攻略するためにも、メンバーを強化していく必要があります。ストーリーを進めると「訓練場」が解放され、お金を払って戦闘で使用するスキルを強化できます。
戦闘で使用できるスキルには「協力スキル」と呼ばれる、メンバーが特定の位置に並んでいるときに使用できるスキルがあります。協力スキルが発動できる状態になると、陣形を組んだときオレンジ色の輪が表示されるようになります。
協力スキルにはシスターとパラディンが連携して放つ「神聖な槍」などがあり、通常のスキルよりも高い威力や効果を持ちます。以下のムービーで確認できるように、攻撃モーションも通常のスキルより派手になっています。
「MISTOVER」の仲間と連携して強力な技を放つ「協力スキル」ムービー - YouTube
また、レベルアップで「ジンクス」と呼ばれる能力を得ることができます。職業固有のもの、ランダムで付与されるものがあり「強力な攻撃を受けても必ずHPが1残る」「前列にいると攻撃力が上がる」といった戦闘に有利なものから、「霧の森に行くと防御力が下がる」「常にHPが減少する」のような不利なものなど種類はさまざま。
訓練所では不利なジンクスを、ランダムで他のジンクスに矯正することも可能です。しかし矯正後のジンクスが必ずしも戦闘で有利なものになるとは限りません、
しかし、どれだけスキルを強化しようが、いいジンクスをそろえようが、強くしたメンバーが死んでしまうとすべて無駄になってしまいます。戦闘中に体力が0になったメンバーは赤いもやで覆われます。HPが0のままで3ターン経過するか、さらに攻撃を受けると……
ちりとなって消え、死んでしまいます。死んだメンバーが蘇生する手段はありません。
全滅するとダンジョン探索は失敗となり、リタイアと同じように所持金や獲得したアイテムを失うことになります。失ったメンバーは2度と帰ってきません。
調査団のメンバーには会話イベントなどはなく、職業ごとに顔も声もみんな同じなのですが、それぞれに個性があります。たとえば「シスター」なら、陣形変更時のセリフがなかなかきわどいものになっています。
ジンクスも「マゾヒスト」だったり……
スキルもマゾヒストっぽい感じ。会話やイベントがなくても、どんなキャラクターなのかをセリフやスキルから読み取ることができます。
スキル強化やジンクス選定などの強化や、ダンジョンをいかに効率良く攻略するかにも非常に頭を使います。滅亡の時計による制限時間もあるので、ぬかりなくダンジョンを探索しなければならない緊迫感のある内容なのですが、個性豊かで愉快なメンバーたちに囲まれているので笑いあり緊張ありなゲームになっていました。
「MISTOVER」はダウンロード版がNintendo Switch、PlayStation 4、Steamで2019年10月10日(木)から税込3300円で購入可能となっています。
Nintendo Switch|ダウンロード購入|MISTOVER
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000022228
MISTOVER | 公式PlayStation™Store 日本
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0036-CUSA17127_00-0000000000000000
Steam:MISTOVER
https://store.steampowered.com/app/909510/MISTOVER/
Nintendo Switch、PlayStation 4のパッケージ版は2020年1月23日(木)に登場する予定です。記事作成時点で特装パッケージ版がAmazon.co.jpでは税込6380円で購入可能となっていました。
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