親権を「日本刀による決闘」で争おうと提言した男性が現る
by master1305
離婚後の親権争いで、妻やその弁護士のやり方にいらだった男性が「刀を使った決闘による紛争解決」を裁判所に求めました。実は裁判が行われたアメリカ・アイオワ州では決闘が明確に禁じられておらず、男性の主張が通る可能性があります。
Man seeks ‘trial by combat’ with ex-wife | News | carrollspaper.com
https://www.carrollspaper.com/news/man-seeks-trial-by-combat-with-ex-wife/article_f3f31762-360e-11ea-b905-97b0a8dcd948.html
Man requests sword fight with ex-wife and lawyer to settle legal dispute | US news | The Guardian
https://www.theguardian.com/us-news/2020/jan/14/man-requests-sword-fight-ex-wife-lawyer-settle-legal-dispute
Kansas man wants Japanese swordfight to settle custody battle with ex
https://www.usatoday.com/story/news/nation/2020/01/14/kansas-man-japanese-swordfight-settle-custody-battle-ex/4464045002/
アイオワ地方裁判所決闘による紛争解決を求めたのはアメリカ・カンザス州在住の40歳男性、デイビッド・オストロム氏。裁判所の文書によると、デイビッド氏は「妻のブリジット・オストロム氏が自分を法的に破壊した」として、ブリジット氏やその弁護士であるマシュー・ハドソン氏と、「彼らの肉体から精神を引き裂く戦いの場」で会うことを求めたとのこと。また、刀と脇差しを作るための期間として裁判所に対して12週間を求めたそうです。
「こんにちのアメリカで、決闘裁判を行う権利は明示的に禁じられたり、制限されたりしていません」「直近では1818年にイギリスで決闘裁判が行われました」とデイビッド氏は述べています。
2016年にニューヨーク郡裁判所の裁判官であるフィリップ・ミナード氏が「決闘裁判が廃止されていないこと」を認めたとしてニュースとなりました。デイビッド氏はこのニュースから発想を得て今回の申し出を行ったとニュースメディアのDes Moines Registerに対して語っています。デイビッド氏によると、妻のブリジット氏は自分の代わりに戦ってくれる人物として弁護士のハドソン氏を選ぶことが可能とのこと。
ハドソン弁護士はデイビッド氏の申し立てにスペルミスがあったことを指摘した上で、「オストロム氏の意味するところは、ウェブスター辞典によって『肉体的・物質的な身体』と定義される『肉体』から精神を切り離すという事だと思います」と述べつつも、決闘は死に終わる可能性があり、その影響は支払うべき固定資産税や親権の範囲を逸脱すると主張。決闘よる裁判を拒否するように裁判官に求めました。
by sianstock
またハドソン氏はデイビッド氏の親権剥奪と共に精神鑑定を求めましたが、デイビッド氏は「スペルミスはしたが精神障害の経歴はない」と述べています。加えて、歴史的に決闘による紛争解決は一方の死ではなく「泣き叫ぶこと」によっても決着がつくことがあるとデイビッド氏はハドソン氏に対して反論し、どちらか一方が死ななくとも解決するケースがあることを指摘しました。
なお、裁判所は記事作成時点でいずれの主張についても裁定を行っていません。デイビッド氏に剣を使った決闘の経験はないそうですが、「裁判官が申し出を飲んでくれることを期待している」とのことです。
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