脂肪や糖がたっぷりの食事による体重増加をカフェインが抑えてくれる

by Carles Rabada

年末年始はついつい食べ過ぎたり、運動不足気味になったりすることが多いものですが、新たな調査でコーヒーやお茶に含まれるカフェインが脂肪の蓄積を抑えてくれることが示されました。マウスの実験では、カフェインを摂取し続けた個体は、カフェインを摂取しなかった個体に比べ、体重増加や体脂肪増加の割合が少なくなったとのことです。

Caffeine, but not other phytochemicals, in mate tea (Ilex paraguariensis St. Hilaire) attenuates high-fat-high-sucrose-diet-driven lipogenesis and body fat accumulation - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1756464619305705?via%3Dihub

Caffeine may offset some health risks of diets high in fat, sugar | Illinois
https://news.illinois.edu/view/6367/805204

この研究結果はイリノイ大学の研究者がマウス実験によって導きだしたもの。研究者がマウスに対し、マテ茶のカフェインを4週間にわたって与え続けたところ、デカフェのマテ茶を与えたマウスに比べて体重増加が16%少なく、体脂肪の蓄積も22%少なかったとのことです。マテ茶は南米でよく飲まれる飲み物で、植物栄養素(ファイトケミカル)やフラボノイドアミノ酸を多く含みます。飲み物1杯あたりのカフェイン量は、ホットコーヒー1杯あたりが30~300mgなのに対し、マテ茶は65~130mgとなっています。

by Nathan Dumlao

実験中、マウスに与えられた食物は40%が脂肪、45%が炭水化物、15%がタンパク質という成分構成でした。研究者はマテ茶に加え、コーヒーや合成カフェインを使っても同様の実験も行いましたが、結果はマテ茶の場合とほぼ同じで、マウスの体脂肪の蓄積が減少することが示されました。期間中にマウスが摂取したカフェイン量は人間に置き換えると「1日4杯のコーヒー」に相当したとのこと。

このメカニズムを調査するため、続いて研究者たちはマウスから摂取した脂肪細胞を合成カフェインおよびコーヒー・マテ茶から抽出したカフェインにさらすという細胞培養実験を行いました。この結果、カフェインの種類にかかわらず、全てのカフェインにおいて脂肪細胞における脂質の蓄積が20~40%減少するという結果が示されました。

さらに科学者が肥満や脂質の代謝に関連する複数の遺伝子発現を追跡したところ、カフェインが脂肪酸合成酵素(Fasn)リポタンパク質リパーゼ(Lpl)の遺伝子発現を減少させることが示されました。Fasnはグルコースから脂肪酸を合成するのに使われる酵素で、Lplは中性脂肪を分解する酵素をコードする役目を持ちます。これらの物質の肝臓における遺伝子発現が抑えられることで、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪の生成を少なくできるものと研究者はみています。

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「この発見から、マテ茶やカフェインが反肥満に役立つとみなすことができます」「研究結果は、過体重や肥満を避けるための潜在的戦略としてマテ茶やカフェインの果たす役割を理解するため、人間にも拡大して解釈することができます」と研究者は述べました。

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in サイエンス,   , Posted by logq_fa

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