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先行きが不透明な世界で生き抜くために役立つ5つのヒントとは?

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現代社会にはさまざまな問題が山積しており、先行きが不透明な時代に不安感を覚える人も多くいます。人々は将来の不確実性に不安を覚えやすくなっているという研究もある中、ジョージタウン大学の心理学者であるJelena Kecmanovic氏が、「将来が不確実な世界で生き抜くための5つのヒント」について解説しています。

5 tips for surviving in an increasingly uncertain world
https://theconversation.com/5-tips-for-surviving-in-an-increasingly-uncertain-world-125294

2017年にアメリカ心理学会が実施した(PDFファイル)調査では、アメリカ人の63%が「国の未来」に、57%が「現在の政治情勢」によってストレスを受けていることが判明しています。多くの人々が不確実性を嫌いますが、個人の努力だけで政治や環境問題の不確実性を減らすことはできません。しかし、Kecmanovic氏は「不確実性への許容度を向上させることはできます」と主張し、5つのヒントを挙げています。

◆1:あえて不確実性に直面するよう努める
人は日常生活の中でも多くの不確実性に直面しますが、あやふやで未知のイベントは不快感を伴うため、できるだけ人々は不確実なイベントを避けようとします。仕事についてわからない点があればすぐに誰かに助けを求めるか先延ばしにして、出かける前には天気や交通機関について入念に調査を行い、誰かと待ち合わせをする時は直前に何度もスマートフォンでやり取りを重ねる人が増えています。

こうして不確実性を回避することは短期的にストレスの軽減につながるものの、長期的に見れば不確実なイベントへの耐性を失ってしまう結果になるとのこと。「不確実性への耐性は鍛えなければ弱まってしまう筋肉のようなものです」とKecmanovic氏は述べており、あえてGPSに頼らず直感で目的地まで歩いてみたり、事前にアーティストの曲を聞かずにコンサートへ行ってみたりすることで、不確実性への耐性を強められると主張しました。

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◆2:より大きな目標に目を向ける
イタリアの神経学者であり、ユダヤ人コミュニティの出身でもあったリータ・レーヴィ=モンタルチーニ氏は、第二次世界大戦中にムッソリーニの人種政策によって学術的職業から追放され、自宅に作った研究室で神経繊維の成長に関する実験を継続しました。当時の実験が神経成長因子および上皮細胞成長因子の発見の功績につながり、モンタルチーニ氏はノーベル生理学・医学賞を受賞することとなります。

ナチス・ドイツが猛威を振るった第二次世界大戦中、モンタルチーニ氏はユダヤ人であることによる身の危険や戦争そのものの先行きなど、さまざまな不確実性に囲まれていたといえます。そんな中で研究から得られる成果は、モンタルチーニ氏にとって究極の不確実性に対処する助けになったとのこと。

Kecmanovic氏は、人生の目的を見つけたり再発見したりすることが、人生の不確実性ストレス・不安に対処する上で役立つと指摘。また、人間の有限性を超越する宗教やスピリチュアルな存在、社会的な大義への献身といったものも、不確実性に起因する不安や抑うつに対処する助けになると述べています。

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◆3:自身の対処能力を過小評価しない
人が不確実性を嫌う理由の一つには、「物事が悪くなってしまったらどうしよう」という不安があります。そして人は、人生を悪い方向へ持って行きかねない負のイベントに直面した際、自分には対処する十分な能力がないと思ってしまいがちだとのこと。

しかし、人は悪いことが起きた時の気分を過大に評価して恐れるのと同様に、自身の対処能力を過小評価しているとKecmanovic氏は述べています。人は非常にストレスの多いトラウマ的な出来事に遭遇しても、ショックから立ち直る強い回復力を持っているとのことで、思っているほど不確実な出来事を恐れる必要はないとKecmanovic氏は訴えています。

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◆4:セルフケアを万全にして回復力を高める
「よく眠り、よく運動して、社会的なつながりを持つことが幸福な人生の鍵になる」という言葉はよく耳にしますが、実際に睡眠の質と量が不確実性がもたらす不安に対処する能力に影響しているとのこと。同様に有酸素運動も不確実性に伴う不安やストレスを軽減するとのことで、身体的な健康と同様に睡眠や運動が不確実性への対処にとって重要です。

また、孤独は人の安心感を損なうものであり、不確実性への対処力を弱めてしまいます。「自分が誰かとつながっている」という感覚は、不確実な世界を生き抜く上で大きな支えになり得るものといえます。

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◆5:「絶対に確実なもの」はないと認める
そもそも人生において「絶対不変の確実なもの」は実際のところほとんどなく、不確実性はあらゆる場所に遍在しています。人生の全てを予測してコントロールしようとする試みはむしろ逆効果になりかねず、行き過ぎると強迫性障害になるおそれもあります。できるだけ早い段階で「人生に確実なものは何もない」と認めることで、不確実な人生に対処しやすくなるとKecmanovic氏は述べました。

by Lazare

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in メモ, Posted by log1h_ik

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