試食

ホタテ貝のかき揚げ風+伊吹久次郎そばで年越しそばを作ってみました


「池波正太郎の作品に出てくる食べ物の描写表現がおいしそうなので、実際に江戸のそばを作って味を再現してみよう!」ということで作り始めてみました。

発端となったのは「鬼平が「うまい」と言った江戸の味」という本。この中で「醤油豆と貝柱の掻き揚げの天麩羅そば」というのがあり、なかなかよさそうなので似たものを作ってみよう、という次第。


まずはそばから。頂き物の伊吹久次郎そば、2人前を調達。


原材料を見る限りは、普通のそばのように見えます。


では伊吹そばの特徴は何かというと、「小粒で旨味があります」「伊吹の地は、日本蕎麦栽培発祥の地として知られ千三百年の歴史があると伝えられています」とのこと。


目安としてはたっぷりのお湯で1.5~2分程度ゆでればOK。


2人前セットは最初からそばつゆ付き。


そばは一人前ずつ梱包されており、持つと割とズッシリ。


次に、近くの生鮮スーパー「たこ一」で青森県産ボイルホタテをゲット。解凍品ですが「鮮度抜群 さしみに最適」とのこと。


さらに、かき揚げに使う「衣」がべちゃべちゃすると食感が台無しになるため、Amazonでポチって届いた「キューピー 乾燥全卵NO1 1kg」を使います。


そこへ天ぷら粉として「昭和 天ぷら粉 ガゼット」を混ぜます。


味を調えるために「味の素 アジシオ」を追加。


そばをゆでる用の鍋にお湯を沸かすと同時に、素材の持ち味を活かすためにニオイも味もないヒマワリ油をフライパンへ多めに引き、ガスコンロの機能で180度まで加熱。


加熱中に粉の中へホタテ貝をそのままゴロッと入れ、まぜまぜします。ホタテのヒモとか卵もそのまんまで混ぜるのがポイント。まるごとゴロっと食べることで、多少食べにくくとも、味わいを重視するわけです。


牛乳をさらに混ぜます


大体こんな感じに。天ぷらうどんのだし汁に浸かったフワフワ衣が好きならば衣は多めに、サクサクさせたい場合は少なめにします。


ガスコンロがピコピコと鳴って180度に達したことをお知らせしてくれたので、ホタテ貝を1個ずつ並べ、5個ほどでくっつけます。たくさんくっつけるとデラックスになりますが、取扱いが難しくなるので、まずは練習としてホタテ貝5個ほどでくっつけて試してみるのがオススメ。


集めと薄めと2種類の衣でチャレンジ。


衣厚めのかき揚げ。大体2分ぐらいでこういう色合いになります。


こっちは衣薄めのかき揚げ。1分半程度でこういう色合いになってサックリとできます。


左が厚め、右が薄め。割と印象・食感ともに違ってくるのでこのあたりは好みで要調整。


そうこうしているうちにかき揚げができあがり始めたので、沸騰しているお湯に伊吹そばをドカッと突っ込み、茹で上げます。


添付のつゆを10倍希釈するため、200ccぐらいのお湯で薄めてから、ゆでたての伊吹そばを盛り付けます。


その上にホタテ貝のかき揚げ風をのせます。


彩りが悲しいので、刻みねぎを添えて完成。


見た目的にはチキンナゲットみたいな感じですが、味わいは間違いなくホタテ貝。衣が適度につゆを吸い込み、伊吹そばの「マジでそば」という味わいとミックスされていきます。


帆立の貝柱部分とヒモ部分とが適度な食感となり、噛めば噛むほど味が出る、という感じ。なおかつ、伊吹そばはつゆを吸ってふくれあがりにくいため、最後まで良い感じの食感が保持できました。


見てわかるように、余った粉を使えばあらゆるモノを同じような感じで天ぷらっぽく、あるいはかき揚げっぽくできてしまうため、非常に汎用性の高い作り方となっています。なにより、一度作れば自分の好みの衣がどういうモノなのかがわかるようになるので、「こうすればもうちょっとサクサクできるのでは?」「やはり貝柱のヒモがあると食べにくくなるので分離しておくか」「そば自体を変えるだけで随分と雰囲気が変わる」というように、年越しそばを入口として世界を広げることができるので、オススメです。

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in 試食, Posted by darkhorse

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