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なぜGoogleはクラウド分野で2023年までにAmazonとMicrosoftを上回らなければならないのか?

By mir_design

Googleで大企業向けにコンピューティングサービスを提供するGoogle Cloudは、クラウド市場シェア上位を占めるMicrosoftとAmazonを超えるよう幹部からプレッシャーを受けていると、The Informationのレポーターであるニック・バストン氏が報じています。Googleは2018年頃からクラウドビジネスに多額の投資を行っており、2023年までという期限を設けて、AmazonとMicrosoftの一方、または両方を上回ることを強いられているとのことです。

Google Brass Set 2023 as Deadline to Beat Amazon, Microsoft in Cloud — The Information
https://www.theinformation.com/articles/google-brass-set-2023-as-deadline-to-beat-amazon-microsoft-in-cloud

2018年初頭、Googleではクラウドビジネスの将来について、Googleの親会社であるAlphabetの幹部と約1カ月に及ぶ議論を行いました。Google CEOのサンダー・ピチャイ氏、Alphabetの最高財務責任者であるルース・ポラット氏、Alphabetの当時のCEOであったラリー・ペイジ氏を含むグループは、Googleがクラウドビジネスで「勝つ」ことができるかどうかを議論し、市場から完全に撤退する案も議論されたとのことです。最終的に「クラウドコンピューティングのチャンスは大きすぎて諦めることはできない」と判断され、撤退案は却下されました。そして、クラウドビジネスにさらなる投資を行うことが決定されました。

By Rawpixel

AlphabetにとってGoogleのクラウドビジネスは、広告ビジネス以外の大きな新しい収入源でした。2017年第4四半期では、405億ドル(約4兆4400億円)の収益のほとんどは広告による収益でした。一方、自動運転車ユニットのWaymoを含め、Alphabetによる新しいビジネスは1億5500万ドル(約169億円)の収益を得たものの、10億ドル(約1095億円)近くの営業損失を生み出しました。

2018年の夏頃、経営陣はクラウド部門のスタッフに5年間で200億ドル(約2兆1886億円)の設備予算を投じることを伝えました。予算には、Google Cloudの拡大を支援する新しいデータセンターのための資金も含まれます。


Google Cloudが2023年までにトップ2以上の位置に達しなかった場合、その後のGoogle Cloudがどうなるかについては明確には述べられていません。内部関係者は「目標を達成できなかった場合にはGoogleは投資を継続しないとの見方が一般的で、各部門のリーダーはスタッフに対し、最も収益の高いクラウドサービスであるコンピューティング事業およびストレージ事業で一定の業績に達しなければ、クラウド部門の利益は上げられない可能性がある」と語っています。

Google Cloudの元従業員は「ビジネスでさらなる進歩を示すというプレッシャーは、社員にまで及んでいます。Google Cloudのプロダクトチームは綿密な戦略計画の立案を求められ、Google Cloudのデータベースチームは製品や機能の迅速な出荷と、顧客のフォローアップについての調査を行っています。チーム単位での活動も2023年までの改善を迫られています。さらに、Google Cloudは開発の優先順位を、データベースサービスから、サードパーティプロバイダーとのパートナーシップによる開発・販売にシフトするかもしれません」と述べています。

このようなプレッシャーに対してか、G Suiteのエンジニアリング部門の副社長であるガリック・トゥバシ氏や、ユーザーエクスペリエンス部門の副社長であるエイミー・ローキー氏を含め、各部門のリーダーがGoogleを辞め始めています。

By choreograph

Canalysによると、2019年の第3四半期には、クラウドサービスのシェアの33%をAmazon Web Servicesが占め、Microsoftは約17%、Googleは約7%でした

2019年7月に行われたAlphabetの第2四半期の決算報告で、ピチャイ氏はGoogle Cloudが20億ドル(約2189億円)の収益を生み、年間で80億ドル(約8757億円)の売上高を生み出したことを明らかにしました。しかし、2019年9月にAmazonから発表された、Amazon Web Servicesの第3四半期における年間売上高はGoogleの4倍以上である360億ドル(約3兆9408億円)となっていました。Googleが2023年の目標を達成するためには、さらなる行動を起こす必要があると考えられます。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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