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投資家や父としての顔も持つ起業家が語る「人生をシステム化して上手く生きる方法」とは?

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65万人以上のユーザーと数百人の従業員を抱える犬用グッズ開発企業「BARK」の共同創業者であり、ベンチャー企業の支援家や1児の父としての顔も持つHenrik Werdelin氏が、人生をシステム化することで上手く生きる方法について述べています。

The Quest to Be Good at Everything
https://superorganizers.substack.com/p/the-quest-to-be-good-at-everything

Werdelin氏はBARKの他にもいくつかのビジネス立ち上げに関わってきたほか、 prehypeという起業家ネットワークの運営にも携わっています。prehypeでは新しいビジネス構築に関わったり、起業家としてのスキルについても伝授しているとのこと。また、エンジェル投資家として多くのベンチャーを支援しており、1児の父でもあります。

そんなWerdelin氏は自分の時間をできるだけ有効に使いたいと考えていますが、あまりにもやりたいことが多すぎるため、「自分が何か重要なことを見逃しているのではないか」と不安になってしまいがちだそうです。そこでWerdelin氏は「8+1ボックスシステム」というシステムを自身で開発し、自分自身の人生が上手く行っているのかどうか、システムに基づいて判断していると述べています。

Werdelin氏が開発した「8+1ボックスシステム」を図解したものが以下の画像。8つの四角には「Transact(取引)」「Invest(投資)」「Assist(支援)」「Learn(学習)」「Health(健康)」「Family(家族)」「Relationships(人間関係)」「Ego/Self-Kindness(自我/自分への親切)」と記されており、それぞれがWerdelin氏の人生にとって重要なものだそうです。


Werdelin氏は自分の時間を本当にやりたいことに費やしていると確認するため、「8+1ボックスシステム」を生み出したと述べています。実際にWerdelin氏が従事しているプロジェクトや行動は、いずれも8つの四角のうちどれかに当てはまるものであり、この四角に当てはまらないものは行う必要がないと判断しているとのこと。「『8+1ボックスシステム』は私が何をするべきかを見つけてくれるのと同様に、何をするべきではないかを見つけてくれます。するべきでないことを理解するのは非常に重要です」と、Werdelin氏は主張しています。

この「8+1ボックスシステム」は、Werdelin氏の持つ「人生のあらゆる分野で可能な限り上を目指したい」という考えを反映したものであり、1つの物事に特化したいという人には向いていないとWerdelin氏は指摘。もちろん1点突破型の人生も素晴らしいものであり、Werdelin氏の理想とする人生とどちらが優れているかを決められるものではないとのことですが、少なくともWerdelin氏は人生のあらゆる面を向上させたいと考えているそうです。

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Werdelin氏が設定した8つの項目についての説明が以下。

◆1:Transact(取引)
これはお金を稼ぐことに関連しているそうで、仕事などによって人生で使えるお金が入ってくる道を確保することを示しています。お金を稼ぐことは意識するまでもないことのように思えますが、スタートアップを立ち上げた場合、必ずしも即座に収入が得られるわけではないとWerdelin氏は指摘。家族や自分自身の生活を支えるため、十分なお金が人生にとって必要となります。

◆2:Invest(投資)
ここで挙げられている投資とは、もちろん企業への投資なども含みますが、それ以外の広い範囲をカバーしているとのこと。たとえば将来的にある分野の専門家として活躍するため、特定の分野で評判を得るために本を読むなどのインプットをしたり、さまざまな実績を築いたりといったことも含まれます。投資は即座にリターンが得られるものではありませんが、将来的にリターンが見込めるものを指しています。

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◆3:Assist(支援)
3番目の四角に記されている支援とは、言葉通り「他人を支援すること」だとWerdelin氏は述べています。他の人にとって有益となる本を書いたり、スタートアップを立ち上げて間もない創業者にアドバイスをしたり、さまざまな方法でWerdelin氏は他人を支援するため活動しているとのこと。

◆4:Learn(学習)
学習とは、自分が一体何を出力したいのかを見極め、その出力を増幅するために何かを学ぶことを指しています。近年ではAIや機械学習といった新しいテクノロジーが台頭し、ビジネスにも大きな影響を及ぼしていると感じたWerdelin氏は、実際に家庭教師を雇って機械学習について一から学んでいるそうです。

◆5:Health(健康)
人々の精神がコンピューターのソフトウェアに対応するとすれば、身体の健康はハードウェアに相当します。ハードウェアが壊れてしまってはソフトウェアも用をなさないため、Werdelin氏は週2回の筋力トレーニングと有酸素運動を行い、健康的な食生活を送り、自身の睡眠をトラッキングして睡眠の質を向上させているとのこと。

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◆6:Family(家族)
Werdelin氏には妻と子どもがおり、よき夫、よき父になりたいと願っています。そのため、「8+1ボックスシステム」で家族が自分の人生にとって重要だと明記し、毎週金曜日には妻とデートを行い、息子と十分な時間を過ごすといったことを心掛けているそうです。

◆7:Relationships(人間関係)
世界のさまざまな場所を移住しながら暮らしてきたWerdelin氏は、新しく住む場所で人間関係を築く重要さに気づかされたとのこと。人間関係を維持するためには意識的な努力や投資が必要だとWerdelin氏は感じており、関係を保ち続けたい人々とは積極的に連絡を取っています。

◆8:Ego/Self-Kindness(自我/自分への親切)
8つ目の項目は自我・または自分への親切となっており、日々を生きる中での幸せを大切にしているとWerdelin氏は述べています。たとえばおいしい料理を食べたり、人との会話で笑ったりといった出来事が、自分自身の幸福度を上げているとのこと。

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そして、「8+1ボックスシステム」で最後に残る1つの四角は、以上の8つの項目がしっかりと達成できているのか、1週間に1度振り返る時間を示しています。Werdelin氏はこの振り返りに毎回数時間を費やしており、それぞれの四角がしっかりと埋まっているのか、それとも何か不満があるのかを考え、問題点があれば修正を行い、また1週間後に修正による効果を振り返っているとのこと。

たとえばある日の振り返りで、Werdelin氏は「家族」とのやり取りについて、息子と上手く遊べていないことに気づきました。子ども部屋でスマートフォンをながめる時間が増えてしまっていると気づいたWerdelin氏は、息子とより楽しい時間を過ごすために、テーブルの上に設置できるピンポンセットを購入。息子はピンポンが好きだったことが判明し、Werdelin氏も息子とのピンポンが気に入ったため、これまで以上に楽しく遊べるようになったそうです。

なお、「8+1ボックスシステム」で考慮する8つの項目は、Werdelin氏の場合は「Transact(取引)」「Invest(投資)」「Assist(支援)」「Learn(学習)」「Health(健康)」「Family(家族)」「Relationships(人間関係)」「Ego/Self-Kindness(自我/自分への親切)」でしたが、実際には人それぞれ違います。そのため、このシステムを利用する場合、まずは自分にとって何が重要な項目なのかを考え、実際にシステムを使用し始めてからも、時には項目を変更することを検討するべきだとWerdelin氏は述べています。

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また、「8+1ボックスシステム」のほかにも、Werdelin氏は1冊のノートを常に持ち歩き、思いついたことや重要な考えを書きとめているとのこと。ノートが1冊埋まると内容を振り返り、重要だと感じた内容は新たなノートにも書き写し、引き続き持ち歩くそうです。こうすることで、新たなノートには常に最も重要だと判断された内容が記された状態となります。

さらにWerdelin氏は、寝室に置いたGoogle HomeIFTTTと連携し、タスク管理アプリの「Trello」にタスクを追加できるように設定してあるそうです。こうすることで、「Hey Google、タスクを追加」と言うだけでさまざまなタスクやメッセージをTrelloに追加することが可能。最高のアイデアは寝る直前に生まれることが多いと述べるWerdelin氏は、このシステムを使って思いついたアイデアをTrelloに書きとめているとのこと。

Werdelin氏は人生のさまざまな事柄をシステム化している理由について、システム化することによりさまざまなイベントに対する認知的負荷が減少すると主張しています。多くのプロジェクトに関わるWerdelin氏は、システム化がされていなければ自分はこれほど多くの物事に携われないと考えており、システム化は人生の限られた時間をフルに活用することを促進すると述べました。

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