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「20歳でCEOになって学んだこと」をグロースハックツール・mixpanelの創業者が語る


サービスを成長させるために不可欠なデータを解析して提供するグロースハックツール「Mixpanel」は、2009年にローンチを迎えました。知人と共同で会社を立ち上げたSuhail Doshi氏(写真左)は、20歳という若さで同社のCEOに就任しています。そんな>Suhail氏は、「20歳でCEOになって学んだこと」について、Twitterに投稿しています。

Suhail(@Suhail)さん | Twitter
https://twitter.com/Suhail

投稿は全15パートに分かれており、通し番号の順番に読めるようになっています。

「私は20でCEOになりました。大学は中退しました。それまではインターンの経験しかありませんでした。振り返ってみると、一日中コードを書いていた頃から300人の従業員を抱える企業になるまでの旅路を想像することはできませんでした。私は運に恵まれ、何度も大失敗し、多くの助けを得てきました。私が学んだのは、次のような内容です」


「物事をコントロールすることを諦めることは難しく、私にとって最もつらいことでした。最初の段階では、全てのものが重要であるように感じられました。しかし、全てのものに熟練することはできません。成長するにつれ、私は意識的に何かを諦めることを続けることの重要さを学びました。もしそうしなければ、あなたの会社は大きくならず、全てが悪い影響を受けるでしょう」


「あなたに投資しているベンチャーキャピタルは、あなたの気分を害そうとはしないでしょう。だから私が言います。CEOのコーチを雇って、自分自身の360度チェックを数年おきに実施すること。それは私にとって人生を変えるものになりました。自分自身の全てを修正することはできません。毎年、2つから3つのことについて集中すべきです。そしてその内容を会社内部に明らかにすること。そうすれば信頼が得られます」


「時間が経つと、あなたは会議にばかり時間をとられて実務ができないと感じるでしょう。でもそういうものです。あなたの仕事は、今や会議という手段を通じて他の人々を助けることにあります。それを拒否せず、受け入れてください。必要なのは、その仕事が楽しくて生産性のあるものに変えていくことです」


「優れたメンター(指導者)を見つけましょう。感動を与えてくれて、自分が落ち込んでいる時には引っ張り上げてくれ、調子に乗ってしまっている時はきちんと諭してくれる人を探しましょう。理想的には、自身もCEOや創業者としての経験を持つ人であれば、共感できるのでベストです。しかし覚えておくこと。彼らは導きにはなりますが、全ての道筋を作ってくれるわけではありません」


「『自分がいなくてもミッションを成し遂げられるチームを作らなければならない』という信念と共に行動すること。そうすることで、長期的に見てストレスを減らすことができます。常に他の人に職権を与えること。ビジネスを始めるきっかけを忘れた時は、自問自答して思い出すこと。それはお金?権力?エゴ?」


「権力=責任。自分が思っていたほど弱みをさらけ出せず、また信頼を得られない時に、CEOであるということは孤独なものです。自分に対して誠実に接してくれる、他の起業家を見つけてください。一緒にディナーを楽しみ、抱えている問題をオープンに共有してください。私は自分がつらい時にそうやって励まされてきました。これがよい変化をもたらしてくれます」


「厳しく、重要な決断に立ち向かうことを避けず、前のめりで取り組むこと。時間がたつごとに恨みが増幅する問題から逃げることは、会社の動きを鈍くし、人間関係を取り返しの付かないレベルにまで悪化させて不安定さを作り出します。でも、立ち向かうべき相手は『問題』であって、『人』ではありません」


「たとえ自分がそうしようと思ったわけでなくとも、社内の人とうまくいかなくなることがあります。あなたは皆から嫌われることになるかもしれません。そんな時に『すまない、失敗した』という言葉は、あなたが言える最も力のある言葉です。ただし、それが問題を解決してくれることにはなりません」


「あなたの仕事は、90%の『聞くこと』と10%の『話すこと』です。私はこれが下手くそで、他人の邪魔をしないように人の2倍努力する必要がありました。9年半かかって見つけたベストな解決法は、会議の内容を書き記すということでした。そうすることで、私は発言の内容に耳を傾けることができ、また、発言を聞いているという姿勢を示すことができます」


「組織が大きくなって実際の顧客との距離が遠くなればなるほど、顧客やマーケットに対する洞察力はどんどん悪化します。誰かに力を与えるのと同時に、責任も持たせること。彼らから学ぶことに時間を費やし、決定を下す時には彼らの意見ではなく、事実ベースで判断することを徹底すること」


「成長するにつれ、真実を見つけることが難しくなっていきます。そしてそれは、会社を導く上であなたができる最も重要なことになります。真実を見いだし、それを材料にすることを、何らかの形で企業文化の一部に組み込むこと。私はこれを、常に従業員に『実際にあった事実は何か』を問い続けることで形にしてきました」


「いくつのも会議が続く時には、自分のムードをコントロールすること。時には内容がひどく、悲惨な会議を経験することもあるものですが、次の会議の参加者にとって前の会議の内容は関係ありません。あなたに会うことを楽しみにしているか、またはプレッシャーに感じているかもしれない、ということを思いだしてください」


「私たちはみな人間であり、不安定な部分を持っています。そこで、あなたの個人的な心理状態の面倒を見てくれるセラピストを雇うことも検討してみてください。もしそうすることが自分にとって汚点になると思うのならば、私自身がそうしてきたという事実をお教えしましょう。私も最初は嫌なものだと思っていましたが、それは間違いであり、今はもっと人生の早い段階からそうしておけば良かったと思っています。さらに、それを私生活にも持ち込めるようであれば、その価値はさらに増すでしょう」


「最後に、より良くなるために努力し続けてください。過去の失敗を修正することはできませんが、将来をより良くすることはできます。諦めないこと。重い決断を下す時には、自分が大切に思う価値やプリンシプルが何であるかをよく見極めること。それ自体が、長い旅を価値のあるものにしてくれるでしょう」


非常に含蓄があるアドバイスの最後にSuhail氏は、「もしまだ目を通していないのなら、資金調達について私が書いたスレッドも読んでみてください」と以下のツイートを紹介。資金を調達する苦しみや、調達に成功してからの苦難の道のりが記されています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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