取材

チャレンジ精神を学ぶ体験型の「ヤンマーミュージアム」にある足湯・ディーゼル展示・建築の工夫などまとめ


パワーショベルの操作体験やボルダリングといった体を使った遊びができ、食材にこだわった食堂もあるヤンマーミュージアムには、これまでのディーゼルの歴史や最新テクノロジーを使った「未来」について学べるスペースもあります。ということで、動いて食べたあとは「学べる」コーナーを中心に、足湯、ミュージアムショップなどまとめてみました。

ヤンマーミュージアムのリニューアルオープンについて
https://www.yanmar.com/jp/news/2019/07/02/56855.html

ヤンマーミュージアム
https://www.yanmar.com/jp/museum/

ヤンマーミュージアムの行き方や1階のチャレンジエリアの様子は、以下の記事から読むことができます。

ヤンマーのエンジンや建設機械を遊んで体験できるリニューアルした「ヤンマーミュージアム」に一足先に行ってきた - GIGAZINE


階段を上っていくと……


2階は、1階の吹き抜けをぐるっと囲む形の通路になっていました。


1階を見下ろすとこんな感じ。


通路にはディスプレイといすが設置されていて、ここでも映像コンテンツを楽しめるようになっています。


壁には、ヤンマーの創業者である山岡孫吉の歩んだ人生についてが記されていました。


「ディーゼルエンジンとの出会い」


「ふるさとへの想い」


そして1981年に当時の皇太子同妃両殿下が長浜工場をご訪問された時の写真など、ヤンマーの歴史が記されています。


通路を進んでいくと、かつて使われていたエンジンが展示されていました。ヤンマーは1933年12月に、当時不可能と考えられていたディーゼルエンジンの小型化・軽量化に成功。これにより重労働を強いられていた農家たちの仕事が劇的に変わることになります。不可能を可能にするまで挑み続ける創業者のDNAを受け継いでいくべく、エンジンが展示されているわけです。


これが12月23日に初めて開発に成功した、横型水冷ディーゼルエンジン「HB型」


その横に置かれている一回り小さなディーゼルエンジンは「K型」。これもヤンマー黎明期から続いてきた横型ディーゼルエンジンの1つです。


さらに、進化したディーゼルエンジンも。以下は1993年に登場した4TNE98型。排出ガスのクリーン化と騒音を低減した改良型です。


角を曲がると……


今度はヤンマーの「未来」、これからのテクノロジーについて記されていました。最大・最適エネルギーを最小の環境負荷で実現する「Y-Energy」、最大の作業効果を最小のマンパワーで実現する「Y-Robotics」、最高においしく安全な食料を最小のエネルギーで得る「Y-Cultivation」、最高のわくわくを最先端のソリューションで実現する「Y-Experience」、最高の安心・快適を最小の負荷で得る「Y-Quality」がヤンマーのテクノロジーのコンセプトです。


さらに、ヤンマーミュージアムのエネルギー生成・使用状況をリアルタイムで表示するエネルギーモニターがあり……


サステナビリティ(持続可能性)において館内でどのような工夫がされているのかも説明されていました。建物の回りには水盤がありますが、これにより反射光による自然採光を建物内に取り入れて、照明の配当数を減らしているとのこと。また屋上を緑化することで日射負荷を軽減し、建物内の冷暖房を外へと逃がさず断熱効果を生み出しているそうです。


そのほかエネルギー効率化、地下水による節水などを行っています。


通路を歩き続けていると、実際に緑化した屋上に出られる出口を発見しました。


「屋根の上のビオトープ」と呼ばれるここは、タブレットを使って遊べるようになっているとのこと。出口の近くにいたスタッフさんにタブレットを受け取って……


いざ外へ。


すると、タブレットのカメラを何かに向けている人を発見。


ビオトープにはこんな感じで複数のQRコードが設置されていて、これをカメラで読み込んでいるようです。実際に試してみると……


水辺にいる生き物の情報が表示されました。


さらに、「おにやんまの湯」という足湯も。


これから涼しくなってくる季節、足湯に浸かってぬくぬくするのもよさげです。


ベンチも置かれているので、長浜の景色を眺めつつ休憩するのもアリ。


2階を堪能したところで、再び1階に戻ります。入口の隣にあるヤンマーミュージアムショップでは、リニューアルに際して新しいグッズも登場しているとのこと。


トラクターのイラストが入ったマグカップやカバンは、農機という存在をおしゃれアイテムに昇華していました。


マグネットや……


マグカップ


ボールペン


農機がハイセンスなハンドタオル


またプレミアムマルシェのブランドとして、ソース各種も販売されていました。


ハーブや野菜の種


3Dペーパーパズルなど


もちろんヤンマーの象徴であるオニヤンマもいました。


なお、1階にはこんな感じの休憩スペースがあるのですが、2階の壁で説明されていたとおり、水盤に反射した自然光によってふわっとした明るさの心地良い空間になっていました。


実際に館内をぐるっと回ってみたところ、より子どもが楽しめる体験型コンテンツが増えていることも含め、リニューアル前と比べて「未来」に焦点が当たっていることがよくわかりました。ヤンマーミュージアムの入場料は大人600円、小・中学生が300円、未就学児が無料となっており、営業時間は10~18時、休館日は毎週月曜日です。さまざまなアクティビティやコンテンツで頭と身体を使って遊ぶことができ、食材にこだわった食事も楽しめるので、子どもも大人もじっくり過ごせそうでした。

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in 取材,   動画, Posted by darkhorse_log

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