ハードウェア

リコール対象のMacBook Proが「発火する危険がある」として航空機への持ち込み禁止対象となる

by Nathan Coats

2019年6月、Appleは一部のMacBook Proに「バッテリーが過熱により発火する危険性がある」として、リコールプログラムを発表しました。そんな発火する危険のあるMacBook Proについて、アメリカの連邦航空局(FAA)が航空機内への持ち込みを禁止しました。

U.S. Regulator Bans Recalled Apple Laptops From Flights - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-08-13/u-s-regulator-bans-recalled-apple-laptops-from-flights

発火する危険性があるとしてAppleがリコール対象としているのは、2015年9月から2017年2月にかけて販売された15インチMacBook Pro。所持しているMacBook Proがリコール対象となっているのかどうかチェックする方法は、以下の記事から確認できます。

Appleが15インチMacBook Proのバッテリーが発火するとしてリコール、リコール対象かチェックする方法まとめ - GIGAZINE


この事態を受けて、FAAは「AppleのMacBook Proに使われているリコール対象のバッテリーについて認識しています」と述べ、アメリカ国内の主要航空各社に警告したとのこと。さらに航空各社に対して、リコールされたバッテリーを搭載した製品の持ち込みを禁止する安全指示に従うように促しており、アメリカの航空各社ではリコール対象のMacBook Proの手荷物持ち込み、および貨物としての持ち込みができなくなる見込みです。

また、欧州航空安全機関(EASA)も2019年8月初めに警告を発し、リコール対象となったリチウムイオンバッテリーを搭載した製品の電源を、搭乗中は切るよう通達しています。

すでにTotal Cargo Expertise(TCE)の貨物業務を行っているTUI航空トーマス・クック航空エールイタリエア・トランザットなどの航空各社では、貨物としてリコール対象のMacBook Proの持ち込みを禁止する措置をとっています。TUI航空の広報担当者は、空港のスタッフと客室乗務員が離陸前にMacBook Proの持ち込み禁止について乗客らに通知するとしており、バッテリー交換されたMacBook Proは持ち込み禁止対象にならないとも述べました。


過去にはバッテリーに不具合があったと見られる電子機器が、航空機内で爆発するという事例も確認されており、航空各社は乗客の安全のために持ち込み禁止の動きを強めています。

飛行機で眠っていた女性の耳でヘッドホンが爆発、バッテリーに不具合か? - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Appleが15インチMacBook Proのバッテリーが発火するとしてリコール、リコール対象かチェックする方法まとめ - GIGAZINE

リコール対象となった15インチMacBook Proのバッテリーが爆発 - GIGAZINE

2015年型MacBook Pro Retinaが突如爆発・炎上するアクシデントが発生 - GIGAZINE

「16インチMacBook Pro」の登場が2020年~2021年に遅れる見込み - GIGAZINE

新しいMacBookでは評判が悪かったキーボード設計が見直されるとのリーク - GIGAZINE

MacBook Proの熱問題を解決してパフォーマンスを上げる方法 - GIGAZINE

Touch Bar搭載の新型「MacBook Pro」をiFixitがバラバラ分解、Touch Barの交換は非常に困難 - GIGAZINE

in ハードウェア,   乗り物, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.