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電子たばこに大逆風、アメリカ国内だけではなくアリババなどの通販サイトでもアメリカ向け販売が中止に

by Itay Kabalo

電子たばこの登場以来、若年喫煙者数の増加はうなぎ登り。一方で、重篤な健康被害の報告もあり、アメリカではサンフランシスコ市が電子たばこの販売・流通を禁止するなど規制が強化され、小売業者による取り扱いの停止も始まっています。そんな中でさらに追い打ちをかけるように、中国最大規模の通販サイト・アリババが、電子たばこ関連部品のアメリカ向け販売を中止したことが明らかになりました。

Alibaba to stop sales of e-cigarette components in United States - Reuters
https://www.reuters.com/article/us-alibaba-cigarettes/alibaba-to-stop-sales-of-e-cigarette-components-in-united-states-idUSKBN1WO0A3

中国アリババ、米国内で電子たばこ関連部品の販売を中止 - ロイター
https://jp.reuters.com/article/alibaba-electronic-cigarette-idJPKBN1WO0IY

ロイター通信によると、アリババの動きはアメリカ国内の規制強化などを受けたもの。もともと、アリババでは電子たばこそのものをアメリカ向けに販売することはしておらず、今回の措置は、電子たばこ用バッテリーなど関連部品に関するもの。アリババでの電子たばこの取り扱いは続きますが、アメリカ在住のユーザーからは、電子たばこ関連の商品が一切表示されなくなります。


電子たばこを巡っては、その登場の初期から有害性を指摘する声があったものの、一方でイギリス保健省が「従来のたばこに比べて有害性が低い」というレポートを発表するなど、「安全なたばこ」「禁煙支援ツール」として期待される面がありました。

電子タバコはタバコよりも有害性が約95%低いことが判明し禁煙支援ツールとしての効果も期待 - GIGAZINE

By Michael Dorausch

しかし、電子たばこの登場以降、関連するとみられる肺疾患の事例が多発。

電子たばこに関連するとみられる肺疾患で死亡する事例が多発、専門家は使用の停止を訴える - GIGAZINE


流れを受けて、アメリカの小売り大手・ウォルマートが2019年9月に販売中止を決定。さらに、同じく小売り大手のクローガーやドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスも扱いの停止を決めました。

ウォルマート、電子たばこ販売を中止-関連した死亡報告が相次ぐ - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-20/PY591P6JIJUQ01

CNN.co.jp : 電子たばこの販売、小売り大手が相次いで停止に 米
https://www.cnn.co.jp/business/35143695.html

また、アリババと同じ中国の通販サイトで京東商城の運営するJD.comもアメリカ向けの電子たばこ販売を停止するとのことです。

Alibaba, JD.com Stop Selling E-Cigarettes to U.S. Buyers
https://www.caixinglobal.com/2019-10-10/alibaba-jdcom-stop-selling-e-cigarettes-to-us-buyers-101469276.html

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in メモ, Posted by logc_nt

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