サイエンス

エルニーニョ現象は発達を続けており2026年後半には歴史的な強さになるとの予測


エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が例年より高くなる状態が続く現象であり、日本を含む世界中の異常気象の原因となります。2026年は春からエルニーニョ現象が続いていますが、秋~冬にかけて歴史的な強さになると予測されています。

Super El Niño Keeps Growing as New Forecasts Reach Record Territory Ahead of Winter » Severe Weather Europe
https://www.severe-weather.eu/long-range-2/super-el-nino-growth-accelerating-to-record-strength-fall-winter-2026-2027-forecast-impact-united-states-canada-europe-fa/

US forecaster says more than 90% risk of a very strong El Nino | Reuters
https://www.reuters.com/business/environment/us-forecaster-says-more-than-90-risk-very-strong-el-nino-2026-08-13/

エルニーニョ現象は熱帯域で東から西に吹く貿易風が弱まり、赤道域の中・東部太平洋で海面水温が平年より0.5℃以上高くなる現象のことです。一般的にエルニーニョ現象が起きると世界の全体的な気温が上昇し、干ばつや大雨といった異常気象のリスクが高まるとされています。

2026年はすでにエルニーニョ現象が発生しており、各国の気象機関が状況を注視しています。2026年の夏にはエルニーニョ現象が一段と強まっていることがわかっており、2026年の秋から冬にかけて「スーパーエルニーニョ」に発展する可能性が高いとみられています。


スーパーエルニーニョとは、海面水温が平年より2℃以上高い状態を指す言葉であり、気象系ウェブサイトのSevere Weather Europeはすでにスーパーエルニーニョが発達しつつあると指摘しています。

以下の図は、欧州宇宙機関(ESA)が作成した一般的な熱帯太平洋地域の大気循環を示したもの。通常はインドネシア付近の熱帯太平洋西岸で上昇気流が生じ、これが貿易風によってペルー沖まで運ばれて下降気流となる、「ウォーカー循環」という大気循環が形成されます。また、東から西への海流によって太平洋西側に熱帯暖水プールが形成され、太平洋西側では冷たい深層水が上部に運ばれます。

by ESA

ところが太平洋の中部および東部で気圧が低下すると、西部太平洋に高気圧帯が形成されてウォーカー循環が乱れます。これにより、太平洋西側にあった熱帯暖水プールの水が東に広がり、海面水温が上昇するとSevere Weather Europeは説明しています。

by ESA

スーパーエルニーニョは10年に1回以下しか発生しないまれな状態ですが、Severe Weather Europeは最新の分析データから、2026年は過去のスーパーエルニーニョとまったく同じプロセスが進行していると指摘しています。

以下の画像は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が発表した2026年8月9日の海洋解析結果であり、色がオレンジ・赤・黒・灰色・ピンク色になるほど例年より海水温が高いことを示しており、右側に見える灰色の部分が南北アメリカ大陸です。太平洋東部では広範囲にわたり、例年より5℃以上海水温が高いことを示すピンク色に染まっていることがわかります。

by NOAA

以下のグラフは過去数十年のデータを元にして、すべてのエルニーニョ現象を直接比較できるようにした相対エルニーニョ・南方振動(ENSO)指数を表したもの。縦軸がエルニーニョ現象の指標となる例年比の海水温を、横軸が月を表しており、青色のグラフが2014~2015年に起きた前回のスーパーエルニーニョを、オレンジ色が2022~2023年のエルニーニョ現象を、黒色が最新観測結果を示しています。グラフを見比べると、2026年8月にはすでに例年より海水温が2℃以上高くなり、スーパーエルニーニョに発展しているだけでなく、前回のスーパーエルニーニョを上回る速度で強まっていることが示唆されています。


以下の図は、熱帯太平洋地域における2026年6月~7月の西風偏差が、過去86年間でどれほど強かったのかを表したもの、熱帯太平洋の東部から西部にかけて広い範囲で、トップ5に入る(オレンジ色)または記録上最高(赤色)の西風偏差が記録されており、通常は東から西に吹いている貿易風が崩壊していることがわかります。


Severe Weather Europeは、通常は「エルニーニョ現象が起きた時の冬」にみられる気圧配置が2026年秋に発生すると予測しています。これは以下のようにカナダ上空にある異常な高気圧、太平洋からアメリカ南部、そして北大西洋上の低気圧によって特徴付けられています。


以下はアメリカやカナダにおける2026年10月~12月の気温が平年とどれほど異なるかを示した図で、アメリカ北部とカナダでは平年より大幅に気温が高くなり、アメリカ中南部および南部ではおおむね平年並みの気温となると予想されています。


2026年~2027年の冬にはさらにこのパターンが増幅され、以下のように北太平洋およびアメリカ南部に強い低気圧帯が、カナダ上空に強い高気圧帯が居座ると予測されます。この気圧配置により、2027年2月にはアメリカの大部分やカナダ南西部で異常な冷え込みとなり、アメリカ中部・東部・北東部では大雪になる可能性が高いとのことです。

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in サイエンス, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article The El Niño phenomenon is continuing to….