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カリフォルニア大学の教授らが学術出版社エルゼビアの学術誌の編集を行わないと表明

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カリフォルニア大学と学術出版社のエルゼビアとの間で契約がこじれている件で、カリフォルニア大学の教授たちがエルゼビア傘下の「Cell Press」が刊行している学術誌の編集を行わないことを表明しました。

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https://docs.google.com/document/d/1bzxZjTdXOIC0cvyHV7i-6w59ypQE-W81WwF30vyE_JE


この意見を公開書簡で表明したのは遺伝子編集技術「CRISPR-Cas9」の共同開発者として知られるジェニファー・ドゥドナ氏や、2009年のノーベル生理学・医学賞受賞者のエリザベス・ブラックバーン氏ら。書簡では、Cell Pressの学術誌が生命科学のコミュニティにとって役立つ存在であることを認めつつも、契約問題によって、カリフォルニア大学の同僚がCell Pressやエルゼビアの他の学術誌にアクセスできない状況となっていることから、新たな契約が結ばれるまで編集を行わないことが宣言されています。

この問題でエルゼビアは、カリフォルニア大学に対する購読料の値下げや、大学と協力してオープン・アクセスの仕組みを作ることを拒絶しています。2019年8月初頭には、「エルゼビアが主張したと言っている内容にはウソがある」とカリフォルニア大学から反論が出されています。

Fact check: What you may have heard about the dispute between UC and Elsevier - Office of Scholarly Communication
https://osc.universityofcalifornia.edu/2019/08/fact-check-uc-and-elsevier/

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in メモ, Posted by logc_nt

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