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ボーイング787から「弾丸のように」金属片が降り注ぐ事故が発生

by Victor

ボーイング737 MAX 8」は5カ月間で2度も墜落事故が発生しましたが、今度は離陸後のボーイング787 ドリームライナーから金属片が「弾丸のように降り注いだ」と報告されています。

Emergenza a Fiumicino, frammenti di Boeing 787 cadono su auto. Nessun ferito
https://www.ilmessaggero.it/economia/news/emergenza_a_fiumicino_frammenti_di_boeing_787_cadono_su_auto_nessun_ferito-4669836.html

Metal shards from Boeing 787 taking off over Rome rain down ‘like bullets’ on people below | The Independent
https://www.independent.co.uk/news/world/europe/plane-debris-falls-from-sky-boeing-787-rome-norwegian-isola-sacra-a9054216.html

Norwegian Boeing 787 Engine Parts Fall From Sky Onto Italian Town
https://www.forbes.com/sites/davidnikel/2019/08/12/norwegian-boeing-787-engine-parts-fall-from-sky-onto-italian-town/#115acc965c16

問題が発生した機体は、ローマ・フィウミチーノ空港からロサンゼルスに向けて離陸したばかりのボーイング787。ノルウェーの格安航空会社であるノルウェー・エアシャトルが運行するDY 7115便でした。


報告によると、DY 7115便の機長は離陸23分後、機体が上空3000フィート(約910メートル)に到達した時点でローマへ戻ることを決断したとのこと。DY 7115便が離陸して空港に戻るまでの間には金属片が降り注ぎ、25台の車、12件の家屋、そして1人の人に命中したとイタリアのメディアが報じています。今回の事故で軽度のやけどを負った人はいたものの、死者は出ませんでした。しかし、飛行機が人でごった返すビーチの上を通過するなどしていたら、より深刻な被害が出ていたとみられています。

これがその金属片。


車にぶつかり、ヒビが入った程度のものもあれば……


窓が大きく割れた車もあります。


住民の1人は当時の状況について「鉄と鋼の嵐でした。叫んで家に駆け込みましたよ」と語っています

問題の起こったボーイング787は製造から5年半が経過した機体で、金属片は機体左側のエンジンから降り注いだとみられています。このロールス・ロイス製の航空機向けエンジン「トレント1000」では、2010年の地上試験中に爆発事故が、2016年にはブレードの破断事故が報告されています。今回の事態の原因はまだはっきりしていないため、イタリアの国家航空安全機関が今後調査を行う予定となっています。

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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