欠陥機疑惑のボーイング737MAXが駐車場にぎっしり並ぶ事態に
5カ月の間に総数が300人を超える死者を出す墜落事故を連続で起こした「ボーイング737 MAX 8」が、修理待ちのため駐車場にあふれるという事態が発生。その様子を収めたムービーがYouTubeで公開されています。
Boeing Has So Many Grounded 737 Max Planes Waiting to Be Fixed They're Parking Them in the Employee Parking Lot
https://jalopnik.com/boeing-has-so-many-grounded-737-max-planes-waiting-to-b-1835811860
Boeing 737 Max: Desert Parking Costs $2,000 a Month Per Plane - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-05-24/boeing-s-max-bills-start-with-2-000-a-month-desert-parking-tab
Boeing Has So Many Grounded Jets, It's Parking Them In The Employee Lot | HuffPost
https://www.huffpost.com/entry/boeing-737-max-employee-parking-lot_n_5d12474de4b0aa375f5426e1
以下のムービーは、修理待ちのボーイング737 MAXが従業員駐車場にまであふれている様子を空撮したもので、撮影したのはボーイングのお膝元であるシアトルの地元テレビ局「KING 5 News」です。
Aerials of 737 MAX planes parked at Boeing Field, Renton factory - YouTube
アメリカのワシントン州にあるボーイング・レントン工場はボーイング737 MAXの製造を行っている工場です。
レントン工場の敷地内では、露天の整備場と思われるスペースに何機ものジェット機が身を横たえています。
ジェット機の下では、ボーイングの従業員が作業を行っていました。
そして、所狭しとジェット機が並んでいる様子が撮影されたのが、レントン工場から車で20分ほどの距離にあるキング郡国際空港、通称ボーイング・フィールド(Boeing Field)です。
駐車場には、従業員の自動車とともに塗装済みのボーイング737 MAXが駐機しています。
機体にプリントされたロゴはトルコの国営航空会社「Turkish Airlines」のものや……
スペインの航空会社「Air Europa」
中国の航空会社「深圳航空」など国際色豊か。
インドの航空会社「Jet Airways」は2019年6月20日に資金難を理由にインド倒産法による清算手続きに入ったばかり。無事修理を終えても行き場が見つかるのは当分先になりそうです。
ボーイングのスポークスマンによると、「これは全社を挙げた物流計画にのっとったもので、無計画に機体を放置しているのではありません」とのことですが、巨大なジェット機と乗用車が同居するという異様な光景はSNSで話題となっており、Twitterでは「航空史に残る歴史的瞬間だ!」とツイートされ……
Historical moment in Aviation history! ✈️
— Aviation photo ✈ (@Airplane_pic) June 23, 2019
Aerial images show the Boeing 737 MAX aircraft parked in the staff car park because there is no more capacity left at the airport. pic.twitter.com/TZ3MKH8rdM
Instagramでは「飛行機!飛行機!」と投稿されています。
経済誌Bloombergの調べでは、500機も持て余すことになったボーイング737 MAXの「駐車料金」ともいえる保管費用は、1台あたり月間2000ドル(約21万円)になるとのこと。しかも、2019年3月にボーイング737 MAXが2度目の墜落事故を起こしたにもかかわらず、レントン工場では2019年4月まで同機を月産50機以上ものペース生産し続けていたことも分かっており、総合的な在庫コストは2019年9月末までに120億ドル(約1兆3000億円)にのぼると見積もられています。
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