2D横スクロールの「スーパーマリオメーカー 2」で3DダンジョンRPGの立体迷宮を再現したコースが世界中で話題に

Nintendo Switchでスーパーマリオシリーズの2D横スクロールアクションのコースを自由に作って遊べるゲーム「スーパーマリオメーカー 2」で、「ウィザードリィ」シリーズや「世界樹の迷宮」、「ファンタシースター」のような一人称視点の3Dダンジョンを作成した猛者が登場。「任天堂の想定を超えて見事にアドベンチャーゲームを再現している」と海外メディアでも取り上げられるほどの人気っぷりだったので、実際にプレイしてみました。

Nintendo Switch「スーパーマリオメーカー 2」で3Dダンジョンを再現した「サンディーの迷路のおうち / 3D MAZE HOUSE」 - YouTube

コースがスタートすると表示されるのは、テレサが飛び回る不気味な路地の奥深くにある、ツタに覆われた洋館。

洋館のドアをくぐると画面はこんな感じ。左上には一人称視点で描かれた洋館内部の様子、左下には階数とマップが表示されており、赤いマスがマリオのいる位置です。そして、プレイヤーの前後左右の動きは、マリオで土管やドアをくぐることで再現しています。例えば以下の場面で右のドアに入ると、十字路を右に曲がります。

右に曲がると、道はまた二つに分かれていて、突き当たりにはエレベーターがあります。また、「スーパーマリオメーカー 2」で追加されたオンオフブロックを使って再現されたマッピング機能はちゃんと有効になっていて、移動するたびに赤いオンブロックの位置が変わります。

試しに突き当たりのエレベーターに向かったところ、「B1」と地下に降りたことがわかりました。そして、突き当たりに鍵がついた扉を発見。どうやら洋館から脱出するためには扉の鍵を探さなくてはいけない模様です。

最初の場所に戻ってきました。今度は突き当たりに見える階段に進んでみることに。

階段をのぼると2階にたどり着きました。突き当たりにはワンワンが構えています。

2階の廊下を右に曲がると洋館の外に出ることができました。これで晴れて脱出かと思いきや……

どこにも出口はなかったので、諦めて引き返します。

館には、カギを手に入れるために必要なピンクコインが3枚隠されています。ピンクコインをゲットするには「戦闘」や「トラップの回避」が待ち受けていて、しっかりマリオらしいアクション要素も完備しています。

また、ゲームの進行には直接関係ないものの、「廊下を進んだ先の行き止まりが窓になっていて、洋館の外の様子が見える」という細かい演出もあり、ニヤリとしてしまう場面もありました。

そして、およそ5分ほどでコースをクリアできました。難度はそれほど高くありませんが、3DダンジョンRPGっぽい雰囲気を2Dスクロールアクションで見事に再現していて、マリオをプレイしたはずなのに、マリオとは全く違うゲームをプレイしたような感覚を覚えました。

このコースを作ったのはねぎちんさんで、コース名は「サンディーの迷路のおうち / 3D MAZE HOUSE」、コースIDは「P59-698-55G」です。コースは世界週間ランキングで1位を獲得しており、日本のファンだけでなく海外のファンからも多くの支持を集めていることがわかります。

海外メディアのVICEは「任天堂の想定を超えて見事にアドベンチャーゲームを再現している」とコースを賞賛。

A First-Person Adventure Is One of the Coolest Mario Maker Levels Yet - VICE
https://www.vice.com/en_us/article/9ke53y/a-first-person-adventure-is-one-of-the-coolest-mario-maker-levels-yet

海外ゲームメディアのKotakuは「賢いプレイヤーが一人称視点のダンジョンゲームをスーパーマリオメーカー 2で作ってしまった」「このアイデアが世界中に広まったことで、今後より多くの一人称視点ダンジョンコースが誕生することを期待する」と記しています。

Clever Player Creates First-Person Dungeon-Crawler In Mario Maker 2
https://kotaku.com/clever-player-creates-first-person-dungeon-crawler-in-m-1837073586

なお、記事作成時点でプレイ人数は3万8000人以上、いいね！をした人は1万3000人以上となっていて、クリア率はおよそ55％となっていました。