セキュリティ

Chromeに「Google最強のセキュリティ保護機能」が追加される

by Isaac Bowen

Googleが「最強レベル」とうたうセキュリティ機能「高度な保護機能プログラム」がブラウザのGoogle Chromeに登場しました。今後Chromeのユーザーは同期機能を有効にするだけで無料でこの機能を利用することが可能になります。

The Advanced Protection Program expands to Chrome
https://www.blog.google/technology/safety-security/advanced-protection-program-expands-chrome/

Google expands its Advanced Protection Program to Chrome | VentureBeat
https://venturebeat.com/2019/08/06/google-expands-its-advanced-protection-program-to-chrome/

Googleはかねてから政治関係者・ジャーナリスト・ビジネスリーダーなど、標的型攻撃のリスクが高いユーザー向けに「高度な保護機能プログラム」を展開していました。このサービスを利用すると、Googleアカウントへのログインに必要なUSBキーを設定したり、GmailやGoogleドライブにフルアクセスできるデバイスを限定したりといった機能により、個人を狙った標的型攻撃を未然に防ぐことが可能になります。


以下の記事を読むと、今回の機能実装に先駆けてGoogleが日本市場に投入したUSB&Bluetooth接続の物理キー「Titan セキュリティ キー」の詳細が分かります。

Googleの安全な2段階認証を構築し不正アクセスを防ぐ物理キー「Titan セキュリティ キー」が日本で登場 - GIGAZINE


これまでは「高度な保護機能プログラム」はあくまでGoogleアカウントの保護のみに焦点を当てたサービスでしたが、今回の機能拡充によりこの技術がChromeにも追加されたことで、今後は同期機能を有効にしている全てのChromeユーザーが無料で利用できるようになります。

具体的な機能としては、危険なファイルのダウンロードが開始されると以下の画像のような警告が表示され、場合によってはダウンロードが完全にブロックされるようになります。Chromeには標準でマルウェアに対する保護機能が組み込まれていますが、「高度な保護機能プログラム」ではさらに強力なレベルでの保護が得られるとのことです。


Googleによると、Gmailが強固なマルウェア対策を行うようになった結果、攻撃の手法はメール中のリンクを通じてマルウェアをダウンロードさせる「ドライブバイダウンロード」戦略にシフトしてきたとのこと。こうした脅威からユーザーを守るため、強力な保護機能をChromeにも拡充するというのが今回の変更のねらいだとのことです。

なお、今回追加された新機能はWindows・macOS・Linux版のChromeにのみ実装されており、AndroidやiOS版のChromeには未実装となっています。

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in ソフトウェア,   セキュリティ, Posted by log1l_ks

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