ディズニーが月額1400円で3つのストリーミングサービスをまとめて視聴できるサービスを発表

ディズニーが、独自のストリーミングサービスである「Disney＋」および、子会社の提供するストリーミングサービスである「Hulu」と「ESPN＋」の3つが見放題になるサービスを、2019年11月12日から月額12.99ドル(約1400円)で提供予定であることを発表しました。

Disney announces $12.99 bundle for Disney+, Hulu, and ESPN+ - The Verge
https://www.theverge.com/2019/8/6/20757626/disney-plus-espn-hulu-bundle-price-date-streaming-service

ディズニーはこれまでにも自社および傘下のストリーミング配信サービスをまとめたものを提供する可能性を示唆していましたが、同社のボブ・アイガーCEOは投資家に向けて、3つのストリーミングサービスをまとめて視聴できるプランを用意することを発表しました。3つのサービスをまとめて見放題になるプランが12.99ドルで提供されるということで、海外メディアのThe Vergeは「NetflixやAmazon Prime Videoなどの競合サービスよりも安いか同等のものとなる」と記しています。「セックス・アンド・ザ・シティ」や「ゲーム・オブ・スローンズ」などの人気ドラマを製作・放送してきたHBOが、独自のストリーミングサービスを月額16～17ドル(約1700～1800円)程度で開始予定と報じられていますが、ディズニーはそれらよりもはるかに安い価格帯で3つのストリーミングサービスが視聴できるプランを計画しているということになります。

Huluは広告付きのプランが月額5.99ドル(約640円：日本では月額税抜933円のプランのみ)が利用可能で、ESPN＋の場合は月額4.99ドル(約530円)から利用できます。Huluは映画・ドラマ・アニメなどの映像作品が見放題になるストリーミングサービスで、ESPN＋はMLB・NHL・MLS・グランドスラム・ボクシング・PGAツアー・大学スポーツ・国際ラグビー・クリケット・UFCなどを含む30種類以上のスポーツを視聴可能なスポーツ専門のストリーミングサービスです。

なお、Disney＋の月額利用料は6.99ドル(約740円)です。

ディズニー独自のストリーミングサービス「Disney+」が2019年11月12日から提供開始、価格はNetflixの約半分 - GIGAZINE

ただし、投資家向けに行われた説明の中では、最終的に国際的にサービス提供されることになるであろうDisney＋と同じように、3つのストリーミングサービスをまとめたプランが全世界的に提供されることになるのかどうかは不明。例えば、カナダではHuluは利用出来ませんが、まとめプランが同じようにカナダでもサービス利用不可となるのか、それとも利用可能になるのかは不明です。また、スポーツ配信専用のストリーミングサービスであるESPN＋の場合、地域ごとにスポーツ配信のライセンスが異なってくるため、まとめプランの提供できる地域はかなり限られるのではと予測されています。なお、アイガーCEOはまとめプランについて、「(提供することになる)市場について今すぐ発表できることはありません」と説明したそうです。

なお、アイガーCEOはDisney＋について「私の在職期間中に会社が立ち上げたものの中で最も重要な製品」「12.99ドルのまとめプランは、消費者に途方もない量の、驚異的な品質の、驚異的な多様性を持ったコンテンツを手頃な価格で提供します」と語ったそうです。

アイガーCEOによると、まとめプランは「Amazon、Appleおよびその他のディストリビューター」を通じて利用可能になるとのこと。ディズニーはAmazonやAppleなどとまとめプランの取り扱いに関する契約をまとめ終わっていないそうですが、アイガーCEOは「規模を迅速に拡大することが重要だと感じており、(ディストリビューターとの契約は)そのための重要な部分になると考えています。そして、彼らは皆我々のプランを配布することに興味を持っています」と語り、契約についてはかなり楽観的です。