インド初のCPU向けアプリケーション開発ツールがリリースされハード・ソフト両面での躍進にはずみか

by Colin Behrens
近年インドのエレクトロニクス分野は目覚ましい発展を遂げており、2019年4月にはインド初の国産マイクロプロセッサ「AJIT」が開発されています。今回さらに、CPU向けのソフトウェア開発キットが発売に先駆けて公開されました。
shakti / software / shakti-sdk · GitLab
https://gitlab.com/shaktiproject/software/shakti-sdk
India's First CPUs Are Ready for App Development
https://www.tomshardware.com/news/india-shakti-cpu-processors-sdk-risc-v,39781.html
Shakti processor vs Intel vs ARM - Gareeb Scientist
http://gareebscientist.com/shakti-processor-vs-intel-vs-arm/
インド製のCPU「SHAKTI」はオープンソースの命令セットアーキテクチャ(ISA)である「RISC-V」をベースとしたプロセッサユニットで、2018年7月にはテストモデルがLinuxの起動に成功していました。
以下の画像がインド製CPU・SHAKTIです。

そんな中、インド工科大学マドラス校(IIT Madras)のグループが、SHAKTIの市場投入に先駆けてソフトウェア開発キット(SDK)を公開。IIT Madrasの研究チームRISEは、「SHAKTIがリリースされれば、オープンソースならではのカスタマイズ性と低価格でIntelやARMの牙城に切り込むでしょう」と自信をのぞかせています。
SHAKTIの特徴のひとつが、多様なハードウェアに適合する6つのクラスをサポートしている点です。SHAKTIファミリーには、低消費電力が特徴の「Eクラス」・ミドルレンジCPUである「Cクラス」・モバイル機器向けの「Iクラス」・最大8コアのマルチコアをサポートする「Mクラス」・ワークステーションやサーバーを対象としたIクラスの拡張版「Sクラス」・ハイエンドモデルの「Hクラス」があります。
技術系情報サイトTom's HardwareのLucian Armasu氏は、「今やインドは、中国やEUのようにアメリカのメーカーがCPUに頼るのではなく、自らプロセッサを設計・開発することに関心を注いでいます」と語り、インドのエレクトロニクス分野の展望を述べていました。
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