ARMがAI・VR・MRに対応する新CPU「Cortex-A75/A55」および新GPU「Mali-G72」を発表


2016年7月にSoftbankが買収したARMは2017年5月29日、DynamIQテクノロジーベースの新CPUプロセッサ「Cortex-A75」と「Cortex-A55」、および新GPUである「Mali-G72」を発表しました。

Introducing Cortex-A75, Cortex-A55 and Mali-G72 - Processors blog - Processors - ARM Community
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Cortex-A | Cortex-A75 – ARM Developer
https://developer.arm.com/products/processors/cortex-a/cortex-a75

Graphics and Multimedia Processors | Mali-G72 High Performance GPU – ARM Developer
https://developer.arm.com/products/graphics-and-multimedia/mali-gpus/mali-g72-gpu

今回発表されたCortex-A75は2016年に発表されていたCortex-A73の進化版となるプロセッサで、高効率性を維持しつつシングルスレッド性能を向上させています。同一周波数で動作させた場合、前世代コアと比較するとパフォーマンスは20%以上向上しているほか、最高クロック周波数3GHzでの動作を可能としています。


一方のCortex-A55は、「世界で最も汎用的な高効率プロセッサ」して開発されたもので、前世代となるCortex-A53比でパフォーマンスを18%向上させつつ15%の電力効率を達成しているとのこと。また、2倍のメモリ性能と10倍以上のスケーラビリティの提供を実現しています。特にこのモデルはIoT(モノのインターネット)関連のデバイスなどに適したプロセッサとして開発されているとのこと。


これらのコアは、「DynamIQ」テクノロジーを初めて採用するARMの「DynamIQ big.LITTLE」技術に基づき、アプリケーションやシステムタスクに応じてコマンドや制御を変更して全体的な消費電力と効率を向上させる「適切なタスク用の適切なプロセッサ」として使用されることを狙ったものとなっています。さらにこれらのプロセッサは、機械学習やVRにも対応するとしており、自動運転カーでの使用など高速応答が求められる場合に特に有効とのこと。

また、新グラフィックプロセッサとなるMali-G72はハイパフォーマンス製品向けに開発されたGPUで、Bifrostベースの第2世代プロセッサとなるもの。消費電力の高い高画質モバイルゲーム用に一から設計されているもので、高度なモバイルVRやゲームを提供できることが狙われています。また、このチップは機械学習用にも最適化されているとのこと。


今回発表された各プロセッサは、2018年初頭からの出荷予定となっています。

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