Chromiumベースの新「Microsoft Edge」のプレビュー版がWindows 7/8/8.1でも公開スタート

Windows 10のデフォルトブラウザであるMicrosoft Edgeの開発において、Microsoftはオープンソースプロジェクトの「Chromium」をベースに作り替えており、2019年4月からWindows 10ユーザー向けにプレビュー版を公開しています。そんなEdgeの新バージョンのプレビュー版が、Windows 7やWindows 8/8.1でも公開されました。

Introducing Microsoft Edge preview builds for Windows 7, Windows 8, and Windows 8.1 - Microsoft Edge Blog
https://blogs.windows.com/msedgedev/2019/06/19/introducing-microsoft-edge-preview-builds-for-windows-7-windows-8-and-windows-8-1/

Microsoft’s Chromium Edge browser now available on Windows 7 and Windows 8 - The Verge
https://www.theverge.com/2019/6/19/18692033/microsoft-chromium-edge-windows-7-8-available-download

かつてEdgeではMicrosoftが独自開発したブラウザエンジンの「EdgeHTML」が使用されていましたが、ライバルとなるChromeやFirefoxに大きく遅れを取る状態が続き、Microsoftは最終的にChromiumベースでの開発に踏み切りました。2019年4月からはWindows 10ユーザー向けに、毎日更新のプレビュー版「Canary Channel」と、その週にリリースされた中で最も安定したバージョンである「Dev Channel」が公開されています。

2019年5月にはEdgeのmacOS版がリリースされることも発表されました。これを受けて5月下旬からは、macOS版のプレビュー版Canary Channelもリリースされています。

MicrosoftがEdgeのmacOS版やIEモードの搭載を発表 - GIGAZINE

そして2019年6月19日、MicrosoftはWindows 7、Windows 8/8.1でもEdgeのプレビュー版Canary Channelを提供開始しました。これにより、Microsoftがサポートしている全バージョンのWindowsでEdgeのプレビュー版が体験できるようになります。新バージョンのEdgeはサポートされている全てのWindowsおよびmacOSで利用可能となり、断片化の少ない優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるようになるとのこと。

WindowsやmacOSでEdgeのプレビュー版を体験したい場合は、公式サイトにアクセスして「Canary Channel」の「Download」ボタン右側の下向き矢印をクリックすればOK。「Windows 8.1」「Windows 8」「Windows 7」「macOS」と表示され、さまざまなバージョンのOSでプレビュー版Edgeを使用することができます。

8.1以前のWindowsで提供されるCanary Channelは、ダークモードやMicrosoftが提供するクラウドベースのIDおよびアクセス管理サービスの「Azure Active Directory」を使用したサインインに対応していませんが、これらの問題は間もなく解決するとMicrosoftは述べています。

なお、記事作成時点ではWindows 10以外で利用可能なプレビュー版Edgeは、最新バージョンではあるもののバグが多いCanary Channelのみ。安定性の高いDev Channelは、今後古いバージョンのWindowsにも対応する予定となっています。