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GoogleがAndroidの統計情報を更新しないため「Android 9 Pie」がどれだけ普及しているか不明

by Uncalno Tekno

Androidの開発者向けページで公開されている、特定のバージョンのAndroidがインストールされた端末の割合や画面サイズなどの統計情報が、2018年10月を最後に半年以上更新されておらず、2018年8月に正式リリースされたAndroid 9 Pieの情報が得られない状態となっています。

ProBeat: Google hasn't updated Android distribution data in 6 months | VentureBeat
https://venturebeat.com/2019/04/26/probeat-google-hasnt-updated-android-distribution-data-in-6-months/


ニュースサイト・VentureBeatは、更新が停止して以来、何度かGoogleに連絡を取っており、2019年1月には「メンテナンス中で、完了したら返信します」という返答があったそうですが、それから3カ月を経てもなんのコメントも得られていないとのこと。

ダッシュボード | Android Developers
https://developer.android.com/about/dashboards/index.html


ダッシュボードではAndroid端末にインストールされているOSのバージョンの割合がどうなっているかを知ることができます。2019年4月30日現在、表示されているデータは「2018年10月26日までの7日間に収集されたデータ」。0.1%未満のバージョンは非表示で、バージョン2.3.3-2.3.7(Gingerbread)から8.0・8.1(Oreo)までのデータが表示されています。


割合が多いのは7.0・7.1(Nougat)、8.0・8.1(Oreo)、6.0(Marshmallow)です。


VentureBeatによれば、Androidの新OSが「最も使われているOS」になるまでには1年以上が必要で、NougatもOreoも、リリースからシェア1%台獲得までに5カ月、そこから10%を越えるまでにさらに5カ月を要したとのこと。また、バージョンが新しくなるほど、シェア獲得の速度は遅くなっている傾向があるそうです。

この情報に基づけば、リリースから6カ月を経た2019年4月時点で、Android 9 Pieのシェアは1%前後であると考えられます。

2019年5月7日から9日にかけて、Googleの開発者向けイベント「Google I/O 2019」が行われるということで、VentureBeatでは「Googleだって永遠に黙ってはいられない」とコメントしていますが、果たしてちゃんと情報の提供は行われるのでしょうか。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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