1秒約1GBの高速転送がmicroSDカードで可能になる新規格「microSD Express」が発表、8KムービーやVRコンテンツにも対応可能

スペイン・バルセロナで開催されているモバイル端末の見本市「MWC Barcelona 2019」で、SDカードの規格を策定するSDアソシエーションが最大転送速度985MB/sとなる新規格「microSD Express」を発表しました。4K・8Kのムービー撮影やVRコンテンツなど、大容量データを扱う場面での活躍が期待できます。

microSD EXPRESS – THE FASTEST MEMORY CARD FOR MOBILE DEVICES
https://www.sdcard.org/jp/press/The_Fastest_MemoryCard_for_MobileDevices.pdf

microSD Expressについては以下のムービーで概要が説明されています。

microSD Express & SD Express - Revolutionary Innovation for SD Memory Cards - YouTube

microSD Expressは、2018年6月に発表されたSD Expressと同じく「SD7.1」仕様で定義され……

その最大転送速度は985MB/s。

この転送速度をもってすれば、microSD Expressのメモリカードを取り外し可能なSSDとして機能させることも十分可能です。

microSD Expressは、microSDHC Express、microSDXC Express、microSDUC Expressなどさまざまな容量で提供されるとのこと。

microSD Expressは、2列目のピンに標準のPCIe 3.1仕様とNVMe Rev.1.3仕様を採用しています。PCIeはL1サブステートによって消費電力が抑えられるため、microSD Expressは従来のものに比べてエネルギー消費を抑えられると期待されています。

システムの開発者は、パスマスタリング・マルチキュー・ホストメモリ
バッファなど、PCieやNVMeの採用によって新しいオプションが利用可能になっているとのこと。また、従来のmicroSDカードとの互換性も維持されます。

microSD Expressは、今後ますますデータ容量が増加し高速通信が求められるスマートフォン、ドローン、VR撮影用の360度カメラ、自動運転車などに用いるデータストレージとしても活躍が期待できるとSDアソシエーションは述べています。