わずか1週間で売上爆増&販売ページのアクセス数が4000%増加のVRゲームが登場、一体何が起きたのか?
ロボットが支配するようになった荒廃した土地を、頭脳と武器を駆使して戦い抜くというVR専用の一人称視点アクションアドベンチャーゲームが「Apex Construct」です。2018年3月20日にSteam上でリリースされたこのApex Constructは、わずか2週間でSteam上でのPV数が4000%も増加しており、中国ではわずか1週間で2018年度の販売数を更新するという驚異的な売上を記録しています。VRゲームのApex Constructに一体何か起こったのかを、海外ゲームメディアが報じています。
VR game Apex Construct sales spike after players mistake it for Apex Legends | PC Gamer
https://www.pcgamer.com/vr-game-apex-construct-gets-huge-sales-spike-after-players-mistake-it-for-apex-legends/
VR Game Sees Huge Increase In Sales As Players Confuse It For Apex Legends
https://kotaku.com/vr-game-sees-huge-increase-in-sales-as-players-confuse-1832688662
Apex Constructは、VRゲーム専門の開発スタジオであるFast Travel Gamesが開発・販売しているゲーム。あらすじは「人類の愚かな実験の結果、無感情なロボットが支配するようになった世界。新たな戦場で敵を狩り尽くそうとする合成生命体から、頭脳と戦闘能力だけを武器に生き残れ」というもので、VR専用に制作された独特の雰囲気が魅力の一人称視点アクションアドベンチャーゲームとなっています。
Steam:Apex Construct
Apex Constructのローンチトレーラーを以下から視聴可能となっており、どんなゲームに仕上がっているのかはこれを見れば一発でわかります。PS VRのほか、HTC ViveやOculus Rift、Windows Mixed Realityにも対応しています。
Apex Construct - Launch Trailer | PS VR, Oculus Rift, HTC Vive & Windows Mixed Reality - YouTube
そんなApex Constructの売上が2019年に入って急増し始めた理由は、配信からわずか3日で1000万人以上のプレイヤーを獲得したバトルロイヤルゲームの「Apex Legends」にあるそうです。Apex Legendsがどんなゲームかは以下の記事をチェックすればわかります。
配信からわずか3日で1000万人以上のプレイヤーを獲得した「Apex Legends」とは? - GIGAZINE
Apex Constructの開発元であるFast Travel Gamesで働くAndreas Juliusson氏によると、「Apex Legendsを探しているゲーマーがApex Constructを偶然見つけ、Apex Legendsが基本プレイ無料であることを知らずに間違ってApex Constructを購入している」とのこと。海外ゲームメディアのPC Gamerが「ロゴが少し似ていることも関係しているかも」と指摘しているように、名前の一部が同じというだけでなく、ロゴも似ているため余計に間違えるユーザーが多いのかもしれません。
Fast Travel Gamesは2月14日に公式Twitterアカウント上で、「何らかの理由から、Apex ConstructのSteam上の販売ページを訪れるユーザーの数が、先週から4000%も増加しています。これが理由かも、と何か思い当たる節がないでしょうか?」というツイートを投稿。同時に投稿されたスクリーンショットでは、Apex Construct(左)とApex Legends(右)のロゴを比較し、「左がApex Constructだよ!」ということが示されています。このツイートを投稿した時点で、Fast Travel Gamesは2019年2月に配信スタートとなったApex Legendsと名前およびロゴが似ているために、Apex Constructの訪問者数が爆増しているのではないかと推測していたことが伺えます。
For some reason, we have seen an increase in people visiting the Apex Construct store page on Steam with 4000% over the last week. Any thoughts as to why this might be? #NotThatApex pic.twitter.com/Cx8ezAadwf
— Fast Travel Games (@fasttravelgames) 2019年2月14日
ロゴだけで比較するとこんな感じ。Apex Constructが左で、Apex Legendsが右です。
Fast Travel GamesのJuliusson氏は海外掲示板のReddit上でもこの奇妙な物語を共有しており、「2月4日にApex Legendsが発売されて以来、Steam上のApex Constructページへのアクセス数は4000%以上増加しています。しかし、Apex LegendsはEA Origin限定配信であり、Steam上では配信されていません」「さらに厄介なことが、過去7日間で2018年の全期間よりも多くのApex Constructを中国で販売したことです。どうやら人々は基本プレイ無料のApex Legendsを29.99ドル(約3300円)で購入する用意があるようです。おそらく間違えて購入された分については返金処理が行われるでしょう」などと記されています。
FUNNY STORY: Apex Construct gets 4000% increase in Steam store page visits after Apex Legends was released:-) : vive_vr
https://www.reddit.com/r/vive_vr/comments/aqlhcn/funny_story_apex_construct_gets_4000_increase_in/
意図せぬ方向から注目を集めることとなったApex Constructですが、間違えてApex Constructを購入したユーザーが「Steamのレビューで低評価をつけていく」という問題も生じているそうです。しかし、Juliusson氏は「幸いなことに、Steam Communityチームがどこかで重大な誤解が続いている、という我々の状況について調査してくれています」と語っており、問題が解決される可能性を示唆しています。
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