コール オブ デューティなどの人気タイトルを抱えるActivision Blizzardが700人超の大規模レイオフを実施

by Frontiers Conferences

コール オブ デューティシリーズのアクティビジョンと、ウォークラフトシリーズやOverwatchを代表作とするブリザード・エンターテイメントを傘下に収めるヴィヴェンディ・ユニバーサルゲームズが合併して誕生したActivision Blizzardが、数百人規模のレイオフを実施することが明らかになりました。

Activision Blizzard Lays Off Hundreds Of Employees
https://kotaku.com/activision-blizzard-begins-massive-layoffs-1832571288

2019年2月12日、Activision Blizzardが長い間ウワサされてきたレイオフプロセスをついに実施し、従業員に人員削減を行うことを通達したことが明らかになっています。2月12日に行われた決算発表の中で、Activision Blizzardは同社スタッフの8％を解雇すると発表しました。2018年時点でのActivision Blizzardの従業員数は約9600人であったため、その8％となれば約768人が職を失うこととなります。

Activision Blizzardによるレイオフは、傘下のアクティビジョンやブリザード・エンターテイメント、キング・デジタル・エンターテインメントにも影響するようで、既に参加企業の対象となる従業員には解雇の通達が届いているそうです。

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Activision Blizzardの決算発表の中でロバート・A・コティックCEOは、「2018年は再び記録的な結果を達成した」と、2018年の業績が好調であったことをアピールしています。しかし、Activision Blizzardは2019年の業績見通しを下方修正しており、それに伴い組織の統合と再編を行うことも発表しています。人員削減の対象となるのは主にゲーム以外の開発部門で、コール オブ デューティシリーズやディアブロシリーズなどの主力タイトルを開発するチームには人員が補強されることとなる模様。

海外ゲームメディアのKotakuが業界関係者から入手した情報によると、レイオフはアクティビジョンの出版部門、ブリザード・エンターテイメント、キング・デジタル・エンターテインメント、High Moonを含むアクティビジョン内のいくつかのスタジオに影響を与えたとのことです。また、Kotakuは「ブリザードではレイオフがパブリッシングやeスポーツなどのゲーム開発以外の部門にのみ影響をおよぼしているように見える」と記しています。

ブリザード・エンターテイメントのJ・アレン・ブラック社長は、従業員に対して「過去数年間で多くの非開発チームがさまざまなニーズをサポートするように拡大しました。現在、一部のチームの人員配置レベルは、我々のリソースと比例しないレベルに達しています。これは組織内のいくつかの領域を縮小する必要があることを意味しています。本日、アメリカで働く一部の同僚たちと別れを告げなければいけません。海外拠点では、必要に応じて同様の評価を下さなければいけない可能性があります」というメッセージを送ったそうです。

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また、ブリザード・エンターテイメントは公開書簡の中で解雇された元従業員に対して「包括的な退職パッケージ」を提供するとしており、そこには継続的な健康利益、キャリアコーチング、就職支援、前年度分の利益分配ボーナスが含まれているそうです。

なお、コティックCEOは投資家向けのプレスリリースの中で、「2018年の決算は我々の歴史において最も素晴らしいものでしたが、我々は自社の持つポテンシャルを完全には把握できていませんでした。我々は自社のポテンシャルを最大限に活かすため、多くの重要なリーダーシップに変更を加えました。これらの変更は私たちの業界で我々が得る多くの機会を達成することを可能にするはずで、特に、我々の持つ強力なフランチャイズや、我が社の強力な商業能力、何億人ものプレイヤーと直につながるデジタルコネクション、そして我々の元に集う並外れた才能を持つ従業員が目標達成の大きな役に立ってくれるはずです」と記しています。