GoogleがIoT用プラットフォーム「Android Things」開発計画を大幅にトーンダウン
GoogleがIoT用の汎用OSとして開発を進めていた「Android Things」に関する最新状況を公式ブログで報告しました。すべてのIoT端末で使うOSという位置づけだったAndroid Thingsですが、製品として世に出る予定はなく、もはや開発意欲を失っているのではと指摘されています。
Android Developers Blog: An Update on Android Things
https://android-developers.googleblog.com/2019/02/an-update-on-android-things.html
Google gives up on Android Things as an IoT platform, now will just be for smart speakers and displays
https://www.androidpolice.com/2019/02/12/google-gives-up-on-android-things-as-an-iot-platform-now-will-just-be-for-smart-speakers-and-displays/
Android Thingsはもともとは「Brillo」として開発されてきたOSで、あらゆる家電製品をインターネットに接続するIoTのためのプラットフォームになることが目標とされてきました。
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BrilloあらためAndroid Thingsは、ロボットや3Dプリンター、防犯カメラなどさまざまな端末に搭載されるだろうとの青写真をGoogleは描いてきましたが、実際に製品化されたのはスマートスピーカーやスマートディスプレイにとどまっています。
これまでGoogleはNXP i.MX8M、Qualcomm SDA212・SDA624、MediaTek MT8516がAndroid Things端末としてサポートされるとしてきました。
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しかし、Googleは公式ブログで「現時点ではNXP、Qualcomm、MediaTekのチップをベースとしたSystem On Modules(SoMs)へのAndroid Thingsのサポート予定がない」ことを明言しました。2019年1月25日時点ではこれらの端末へのサポート提供には「Coming soon」という表記がされていましたが、「無期延期」に変更されたようです。
Googleは依然としてNXP Pico i.MX7DとRaspberry Pi 3 Model B用にAndroid Thingsの開発者キットを提供していますが、アップグレードが提供される予定もないため、実際にこれらを活用してサービスやソフトウェアを開発しようとする企業は少ないはずだとAndroid Policeは指摘してます。近年、GoogleはIoT端末のプラットフォームとしてGoogle Assistantを重視していることから、Android Thingsはこのままフェードアウトしていく可能性が高まっています。
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in ソフトウェア, ハードウェア, Posted by darkhorse_log
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