「この世界の片隅に」の終盤ですずさんの腕にすがりつく戦災孤児の姿を再現したジオラマが登場
こうの史代さんのマンガ「この世界の片隅に」は、戦争中に呉鎮守府に勤める北条周作のもとに嫁いだすずさんの日々を、戦況の変化による生活の変化も織り交ぜつつ描いた作品で、2016年に片渕須直監督によってアニメ映画化されました。
子どものいない北条夫妻は、母親を原爆で失い彷徨っていた戦災孤児の少女と偶然出会います。その、少女とすずさんが出会ったシーンが、ワンダーフェスティバル 2019[冬]の6-23-07「東菊花」ブースで再現されていました。
ジオラマ全体はこんな感じ。全体的に青っぽい色味なのは、原作のこのシーンが夜なのを再現したもの。1/10スケールのレジンキャストキットで、1万2000円。
ベンチに腰掛けている少女、すずさん、周作さん。
少女は原爆が落ちたとき母親と一緒に広島にいたのですが、母親は出血多量のため亡くなり、彷徨っていました。そして、偶然ベンチに座っていたすずさんの右腕に抱きつくようにして眠り込みます。
少女とすずさんを優しく見守る周作さん。不思議な縁で出会った少女を、2人は家へ連れて帰ることになります。
背景には「……あんた、よう広島で……生きとってくれんさったね…」というすずさんのセリフが。
また、ブースには映画のチラシも展示されており……
その片隅に、まな板で刻んだネギを鍋に入れようとするミニすずさんの姿がありました。
2016年に公開された作品に、時間の都合上盛り込めなかったエピソードを追加した「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、2018年12月の公開予定を延期し、2019年中公開を目指して作業が進められています。
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